sanyo LA1247 :pioneer F-757 向け am tuner IC
IC(Integrated Circuit)を集積回路と日本語では呼ぶ。ごくまれに別な物を示していると信じて疑わない人間もいるので、そこも含めて注意。「ラジオの製作」の裏表紙には、東芝の集積回路広告が真っ盛りだった1968~1972年。
sanyoのことは ここで触れてある。
・sanyoに限って云えば、トランジスタによるIF段でなく集積化した第一号がLA1201。FCZ研からもLA1201回路は2つ?公開されている。
・ このLA1201の成功を受けてLA1205(MW~21MHz/FM)が市場に登場。外部でFM検波させていたLA1205を内部検波にしたのがLA1260(MW~21MHz/FM)。ここでラジオICとして技術確立された。
・LA1260をAM専用に書き直したのがLA1600(MW~21MHz)。
・LA1600 以降40種ほどアナログラジオICが開発された。たとえばAGCレンジ拡大を外部TRに依存したLA1135。
・LA1135のパッケージに入れきれなかった外部TRを内包したLA1245。これ、SANYOでの技術頂点アナログIC. AGCレンジ
・LA1245で、さらにHi-Fi用にノイズ選別を行い、低ノイズ品を集めたLA1247。「メーカーがノイズ選別しました」と公言しているアナログラジオICは 東芝、日立には無い。LA1247はPIONEERで実装しているので、PIONEERからの要求で製造したはず。
・LA1247はPIONEERのF-120,F-505 ,F-757、 KENWOOD KT-V990, ナカミチ ST-70等に採用された。 YAMAHAのT-2x, ONKYO T-435, LUXMAN T-117等では「下位のLA1245」が使われておるので、LA1247は往時の最高峰AMチューナーICだ。
ラジオ工作としてFM/AM 集積化の第一弾LA1260と 最高峰LA1247の二つを触れば、概ね歴史を抑えられる。
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今日はLA1245をノイズ選別して、低ノイズを謳うLA1247を使ってみる。前回は2018年8月に短波用としてRK-27で公開済み。
造りなれた中波帯であれば 測定器で計測しなくても感度の良し悪しは概ね判明する。
SFUは2個。
SFUが2個なのでバサッとサイドは切れる。 混信には強い。 おまけに感度が良い。VRを絞らないとTA7368側が苦しくなる。 SANYOが「最高峰ラジオIC」と呼ぶのは納得だ。
pioneerで採用したtuner ICです。
YouTube: sanyo LA1247 handmade radio
このICはお薦めです。樫木総業に少し在庫がある。
af部を切り離して、tuner基板化もしてみたい。afは2SA1359 , 2SC3422のSEPPかな。。
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通算406作目。 RK-148.
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