TDA1072短波ラジオ基板。BFOを搭載したラジオ短波基板(AM,SSB,CW)
CITIZN BAND用ICのTDA1072にBFOを載せてみた。このTDA1072は27MHz帯cb用に開発されたICなので、AGCレンジは広いし感度も優秀である。66MHz帯でも感度劣化することなく聞こえる。これと肩を並べるICは日本製品には無い。
もともと短波帯ラジオとしてRK-20で2018年5月に基板化した。 初冬に中波帯ラジオRK-34を基板化した。それ以降の2019年、2020年と随分にこのICの良さが知れ渡った。オイラがRK-20を基板化以前には無名なICであり、イーエレでしか扱いが無かった。しかし今はKURA電子他でも扱いが行われている。ali expesssでも扱いshopが3倍にも増えている。
BFO用デバイスにはZTB455を使った。在庫が底をついたので新しく100PCS入手してみた。モールド樹脂色が違うし、タンポ印刷の版が違うので、製造LOTは全く違う。どうやら製造した工場ごと違う感じだ。
ピエゾ原理を利用したこのデバイスは、レーザートリミングで周波数合わせを行っている。LOTが違うと特性(共振点等)は大きく違うので、都度確認が必要なデバイスだ。製造品の規格には入っているが、直列に入れるC値が20PF程度の差が発生する分野品である。
「C値はカットアンドトライが必要になる」ことが理解できない大人が主流になっているので注意。
さて、LA1600ラジオ基板 RK-49と同じC値(47pf+トリマー10pf)にしてOSCさせてみた。
およそ1.5kHzほど高い周波数になった。と云うことはC成分が前回LOTより小さいようだ。27pf追加したら、455.0kHzに近くなった。
フィルターにW55Hを使っているのが、bfoの周波数はIF段の中央値であればJH4ABZ式ラジオ数カウンターと整合する。
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RK-34のOSCコイルをFCZ10T7に換えてBFOを追加しただけのシンプルな回路になる。Sメーター回路はそのまま残してある。
受信確認。
ソーラー発電パワコン起因のノイズが超強い。波形から60Hzとその高調波だと判る。ブレーカー上流から対策しないと静かにはなりそうもない。
40dBvほど入れるとAGCが充分働く信号強さになり、相対的にノイズ存在が判りにくい。
400Hz トーンの25dBv信号も聞こえるので感度はtda1072の平均だ。
通算376作目。
基板ナンバーRK-119
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