「真空管 FM ワイヤレス」で検索すると、オイラのページが上位に引っ掛かるのです。
(真空管を使ったFM ワイヤレスマイクは、製作していませんでしたね)
ワイヤレスマイクのキットは、今までに2つ製作しました。
BC帯6BE6のTX-1、FM帯は秋月のICキットだけですね。
それじゃ、「FM帯の真空管式ワイヤレスマイクを造ろう」ってことになりました。
簡単に発振しました。電波も9mは飛びました。
2球にしてあります。
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★「電池管1T4+3A5」のFMワイヤレスマイク⇒ここです。
★変調度を改善した「トランジスタ+電池管3A5」のFMワイヤレスマイク⇒ここです。
★RF回り込み対策を少しだけした真空管式FMワイヤレスマイク⇒ここです。
発振に使った真空管が、リップルノイズに敏感で、思案中です。
平滑を4段にしてますが、BCラジオと異なって効果なし。
↓(経験上、球を換装すると直ること多いです)
↑左が受信波形。 右がワイヤレスマイクへ印加した波形。
普通にリアクタンス管で変調させてます。
ハム音まじりのワイヤレスマイクなので、まだ本稿は実験中です。
(トランスレスラジオのハム音より、ややひどいです)
★FM帯で「お遊びで飛ばしてみる」なら、この水準でOKになるかな、、。。
★ワイヤレスマイクとは申しても、簡単なVHF送信機の範疇です。
色々と解決すべき課題があって、なかなか面白いです。
(雑誌で製作記事が少ない理由もわかりました。これは長期な技術戦になりますね)
★そこそこ電波が飛んで、リップルに鈍感な球種を、探してます。
(飛びすぎはアカンです)
★電源部を見直すと、このサイズには収まらないので、要検討。
↑受信機はFR-7300
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追記
発振球のB電圧にチョーク入れてみました。ラジオ少年のCH-5 100Hです。
オーバーシュートの山が小さくなって、カイゼンされています。
(決定打ではありません)
追実験される方は、電池管を使って乾電池で駆動することを薦めます。
Cgpの大きい球のほうが、リアクタンス変化させやすいです。
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真空管(MT管)の実験で幾つか判っていること
(セラ球は、触ってないのでわかりません)
①「入力レベルに応じてバイアスが深くなったり浅くなったりします」⇒実験記事
②↑バイアスが動的変化しているので、球に流れる電流も動的変化し、
電源側からみたインピーダンスも 動的に変化しています。
③IFTの同調点も、「入力レベルに応じて変化して、数回転は違います」
これは、Cg1が大きく動く感じです。P側も動いてますね。
④真空管は容量性も抵抗性も持ち合わせていますので、
上記内容を別表現で表すと 「リアクタンス変化するのが真空管。」ってことでしょうか、。
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★リアクタンスは、交流回路につきものですね。
★真空管に交流信号(音声等)を入れると,勝手にリアクタンス変化してくれるので、
発振回路に、もうひとつ真空管を入れるだけでFM変調器は完成です。
★真空管はFM変調しやすいので、50~60年代の雑誌記事をみると
AMワイヤレスマイクの製作記事に、「FM変調しやすいAM回路」も参考として載ってますね。
★3極管のほうが、リアクタンス変化させやすい感じです。(後記あります)
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追記
50年代の技術書を読むと、容量性リアクタンスの文字がかなりありました。
「入力の大小で、球内のCも動く」のは、真空管に携わる方の基本知識のようです。
オイラは実験を通じて学習しました。知識から入った方がeasyかな??
で、真空管ラジオの調整では、
「IFTのベストポイントを、どの入力レベルに合わせるのか?」がスキルになりそうですね。
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2012/Sep/9追記
電池管3A5を用いたFMワイヤレスマイクが上手く動作しました。⇒ここです。