・2020年6月にLM567の挙動を確認した。こことここ。そしてこれ。
・時間軸的には1981年末から「 DAIWA AF-606K」として使われたLM567(NE567)である。 JH1FCZ氏が#096で実験公開し、FCZ研からはever 599としてキット販売されてもいた。
・LM567をAM復調、FM復調として使うアイデアは1975年ころから見つかる。
・データシートへの情報追加は2014年にも行われているので現行バリバリのSOICのようだ。HC132は1973年頃にリリース済み。
使うにあたり、
1, VCOは入力信号強度に依存して動くことが確認できている。 これは同期検波UT化の折に信号が強いと455KC~460KCまで引っ張られることから判明した。およそ1%は確実にPLL周波数が引っ張られる。
2,入力強さは200mV以下が要求される。これはデータシートにも公開されており、実験でも同様な結果になっている。
3,DAIWAのはBPF通過後にLM567に入れているようなので、「データーシートでは低次歪に注意」とアナウンスしているのを順守したようだ。
4.ever 599はダイオードリミッター通過後にLM567に入れているので、低次・高次歪は発生させるし、過入力でのLM567使用になっている。
5,オシロでみる限りON/OFFは100%シンクロしなかった。ミスショットは何かの条件に左右されていると推測できた。。
、、、とここまで判った。
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LM567回路変更した。
この入力電圧(10mV)では LM567がONしない。
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これ(30mV)でONした。
・入力強さを可変して条件をさぐったら、入力強いほど検出幅が広がった。on/offの境界ではLM567内部の導通が変化して、ONセンター時よりもLEDが明るくなることも判った。結果として2SA1015経由での電圧印加が増えていた。
・ネライとしてLM567には80mV信号がよいようだ。 150mVも信号を入れると検出幅が広がる。ダイオードクリップするほど入れては駄目だ。
・LM567のVCOは入力周波数に少々引っ張られる。15Hz程度ならばいわばAFCのように追従してくれるので具合よい。
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・LM567部以外の部品も実装した。
・実験から「入力上限を設定する必要ある」ことが判明しているので、compーicを入れた。
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これは、AF IC直前の波形。ever 599だとLM386直前の波形。
ストレージスコープなので波形のストアが出来る。ストア300回して都度波形をみたが、ミスショットは無かった。300回 x8山なので2400発分を見たがミスショットはない。
・まとめ
1、LM567への入力電圧は100mv前後がよい、ネライは80mV.
2,LM567の6番ピンへのCは大きいとミスショットにつながるので、104程度にした。