真空管 ラジオ 音が出ない 。原因と修理方向。(再掲) 自称ラジオ修理屋にカモられぬように

初稿は2022年10月16日

 

ご自分で直したい方向けに列記。

技術相談を受け付けているweb siteもあります。例えば JH4ABZ氏とか、、。動画で現状を伝えると情報共有できますね。

 
 

   

「修理しますのでゼニ下さい」のsite多数あるが、その中の上位・中位の5つは随分と水準が低いので、疎遠した方がよいでしょうね。 

 
 

  「バーアンテナ式半導体ラジオに ダイレクトssg注入した写真をtopに持ってきた修理」siteは、2012年時点でラジオ修理とグーグル検索で2位。 その写真は最近は非公開にしてある。「トラッキングできないことを5年ほどWEB 公開自慢していた」のを辞めたらしいね。どうしてやめたのかなあ????。 2023年10月に「ラジオ修理で検索すると、このsiteは上位3番目以内」。  素人でもゼニを稼ぐ良い時代です。

 
 

 ラジオの受信調整に必須な「  テストループ と 疑似空中線回路 」をともに所有する修理業者は、2011年時点ではゼロ。2022年時点でもゼロ。       いいかえるとプロの修理者はゼロ。  手先のやや器用なおっさんが ゼニ稼いでいるのが実態。 「古物商免許がない時点で 素人」。 このおっさんが、祐徳電子に 「 テストループを造れ」と電話して、祐徳さんはテストループ(only 10台)つくった。

 
 修理を頼む側には悪いが、JH4ABZ氏以外は水準が低くて それなりだぞ。
 

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ラジオで使うものには寿命がつきまとう。自熱起因の素材劣化がないものとしてみた場合。

 
 

1、電線の寿命 。 日本電線工業会が1989年に公開済み。  概ね30年で新品に交換する分野。            ラジオ工作者がこれを知らないのは恥ずかしい。外装は塩化ビニル等なので時間経過とともに成分が分離し表面に滲んでくる。ビニールテープの劣化品がベトベトするのと似ている。

 
 

2, 電源トランスの寿命。 絶縁度低下による不良の発生率から推測される寿命年数について、富士電機siteに資料がある。これも電機エンジニアであれば常識の世界。 不幸にして知らぬエンジニアがいれば 「無知でも仕事で飯が食える分野」の住人。

 
 

3, 電解コンデンサー寿命。 封止技術の出来に依存するが、高い密閉が確保できていれば製造後70年経過しても支障なく使える。ルビコンを筆頭に液漏れコンデンサー全盛期あるが、あれは電解液成分起因で腐食がすすんだ時代。  「液漏れコン イコール ルビコン」であったがそれを知らない世代の台頭が進み、ルビコンは安堵しているだろう。  audio系では人気ブランドなので、製造実力を知っていて人気なのか? とも思う。

 
 

4, 半導体の寿命。  洗浄具合による差が大きいが寿命は2年~50年。経年により新古品性能はゆっくり低下すると推認される商品。ラジオIC分野 では部分ユニットが死亡中の新古品も多数ある。製造後30年経過したラジオICの良品率は40%ほど。欧州製のデバイスだと良品率30%。     OP AMPの偽物と呼ばれるものは、「 実は経年劣化品だ」もある分野。 「 半導体性能は永久だ 」との信者が多いのも 壷売り信者同様だ。       国産トランジスタ出現時の宣伝文句が「永久に使えます」。 永久かどうかは、国民が体験済み。

 

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メーカー出荷時には元気に動いていたので、「部品の寿命」をベースに考える。おおまかに列記。

 
 

1,「現況」

今まで正常に受信出来ていた物が、突然受信出来なくなった。

音が出ない中古品を入手したので自力修理したい。

 
 

2,「推測される要因」を幾つか列記

・ヒューズが飛んでいる ⇒真の原因は?

・電源トランスの断線  ⇒過電流の可能性はないのか?  絶縁度低下によるレアショートか?

・平滑回路の電解コンデンサーがやや短絡 ⇒ 指針式テスターの針動きでおおよそ良否がわかる。

・どれかの真空管が寿命になった。 ⇒電源投入時にヒーターが焼損することは多々ある。いつもより明るいなあと視ていると暗くなって終わり。

・どこかの抵抗が焼損  ⇒真の原因は?

・通電後2分くらい経過したら音が出なくなる。 ⇒巻線抵抗が自熱で値が増えていないか?

・バリコンを回すとガリガリ音がする。 ⇒通電性のゴミが羽に付着して充分な絶縁度がない態だとラジオとしては動作していない模様。

 
 

3,「非通電時に 要因を絞ってみる」

・非通電時にCR部品を目視する。 ⇒ 焼損品の有無確認。妖しそうなのはテスターで計測。

・電源トランスが生きていることをテスターで確認。

・平滑回路コンデンサーの元気具合をテスターで確認。

 
 

4,「通電時に 要因を絞ってみる」

・1秒ほど通電し断する。 いきなり発火しないことを確認。

・平滑回路最下流の電圧計測できるようにして、通電。 ⇒電圧の上がり具合をみる。電圧安定したら値をメモる。

・6WC5の電圧も計測しメモる。 ⇒ SGの適正範囲は85V~100V近傍。プレート端では190~230V。高いプレート電圧だとノイジーになるので、ここは注意。

・PUから信号を入れて音で聞こえるか ⇒ 音源はトランジタラジオでも良い。

 
 

5,「PUからの信号で音が出た場合に 要因を絞ってみる」

・PUからの音が聴こえるのであれば、「455kHzマーカー信号」を検波部にいれて音がでるか?

・上流に「455kHzマーカー信号」をいれて音がでるか? ⇒6D6 ,6WC5

・6WC5のOSC具合をテスターで診る。⇒ NHKのラジオ教科書参考。OSC強度が不足しているならばOSCコイルも疑う。メーカーラジオでは中波帯下側の感度が悪いOSCコイルが使われてもいたので注意。松下製コイルは特に注意。

 
 

6,「PUからの信号で音が出ない場合に 要因を絞ってみる」

・出力トランスが生きていることの確認。

・最後段のuz42の電圧を確認。バイアスが1.5v~5v程度なことを確認。 

・動作点がokであれば、シグナルインジェクターでaf信号を終段に入れてみる。

  ⇒音出しないならば、終段が生きていない。

・終段がokであれば上流の6Z-DH3を疑う。 電圧の確認。 プレート電流が0.5mA程度なことも確認。

・動作点がokであれば af信号を入れてみる。

 ⇒音出しないならば、この球が生きていない。

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455kHzマーカー基板(RK-30)のtone部の低周波信号出力端子( tp1)から、ラジオのaf部に入れればシグナル インジェクターになる。ラジオRF部の確認は、TX端から有線でいれれば、それで済む。

RK-30は無線で455kHZ調整するように高周波アンプを付けてあるが、シグナルインジェクターとして有線注入であればTR2は不要になる。 そこで小型化した。RK-164の予定。

Injector

主たる変更点 (製作ハードルを下げた)

・tone 出口にVRを入れた。

・トランジスタでのtwinT あるいは移相発振回路では、動作させられない層が存在することも判ったので、半田ミスが無ければ動作する回路にしてみた。

リリース済み

シグナルインジェクターキット(RFとAF) :RK-164


YouTube: signal injector for diy tube radio

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真空管ラジオでのSメーターキット:


YouTube: s meter on tube radio. using AVC . 「真空管ラジオAVC電圧でSメータ振らせてみた」:基板確定版。RK-134で検索。

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