la1600ラジオをsメーター化する基板。

「la1600 sメーター」で検察すると リニア回路の差動タイプが多数見つかるが、 リニアじゃsメーターはやや難しいと思う。agc電圧を利用した回路検討が1960年代~75年にかけて半導体で日本でも行われていたが、非リニア領域で使うようになっていた。JA1AR氏の著作本にも差動式Sメーターでは 飽和させて使うノウハウが公開されている。

agcによるDC電圧変化を結合cで受けたメーター回路が公開されているが、折角のDC変化をCで受けるのは勿体ないね。            IF動作低下させることなくダイレクトにDC変化を受けることに先人達は苦労してきたのを刊行本でみたきたオイラは?????と思う。

pin6からみて 470kオーム負荷程度になっていないと感度低下して影響がでてしまう。 その感度低下分の補正にトランジスタ1個をセラミックフィルター直前にいれたLA1600ラジオ回路も公開されているが、そりゃ設計思想が間違っている。「感度を落とすことなくAGC電圧を使う」のが回路設計。

 おまけにLTspiceを「日本メーカーのsメーター回路」で走らせると動作しないシミレーションになってしまう、、メーカー回路を解析できないLTspice教とは決別したほうがいい。   と予備知識はここまで。

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la1600ラジオをsメーター化する実験基板:2021年12月3日に公開済み。

checkig s-meter unit for la1600 radio IC.
YouTube: checkig s-meter unit for la1600 radio IC.

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半年たったので新しく1枚 実装してみた。

sanyo LA1600 s meter unit: DIY
sanyo LA1600 s meter unit: DIY

、、と 動作するので再現性もいいようだ。 12月3日実験とは半固定vr値が違うだけ。

la1600は供給電圧4.5v近傍で感度maxになるので、4.5vから6vで使うのがよいようだ。

P1010078

P1010076

 

 increment agc用基板 :RK-151  です。 デバイスでagc基準電圧が異なるが、la1600と似た電圧ならば使えると思う。(半固定VRにて要調整)

100uAのメーター専用であればもっとシンプルになる(回路は公開済み)

Rek15103

RK-151kit

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decrement agc用メーター基板 。 ストレートラジオもsメーター化しました。

s meter unit for TA7642 straight radio like RK -94
YouTube: s meter unit for TA7642 straight radio like RK -94

上の回路を載せたストレートラジオ基板。

This straight radio is having  s-meter ; ta7642 radio 。RK-94v2
YouTube: This straight radio is having s-meter ; ta7642 radio 。RK-94v2

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「increment agc用 と decrement agc用」の2種類のSメーター回路が揃いました。 

 
 
 

 
 
 

 
 
 

ここからは 日本におけるSメーター回路について オイラの手持ち本から確認していく。アマチュア無線家が短波帯、超短波帯の有効利用を初めてから 商業用が遅れて市場にでてきた事実がある。

昭和37年刊行 :1962年。JA1AR 木賀OM執筆。

1, 検波出力を測定する回路

2,AGC動作による回路

3, 低周波出力による回路

196201

196202

P1010028

196203

 
 
 
 
 

 
 
昭和41年刊行 :1966年。JA1FG 梶井OM執筆。
 
ブリッジによる動作を1954年には提言済み。
差動回路特性図あり。(電圧の壁で飽和させることがポイント)

196401

196404

 

196403

196402

 

 
 
 
 
 
 
昭和58年刊行 :1980年。JA1AYO  丹羽OM執筆。
 
半導体による動作。差動回路より2SAの部分がノウハウ。increment で検波出力されたのを巧く差動に渡しているのがポイント。
 
電圧の壁による 飽和をどう使っているかは製作してみないとわからず。
 

Ayo01

 

Ayo002

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AGC回路は、 decrement agcでの真空管回路がスタート。双三極管による特性図のように飽和を上手に使っている。

過去実験した折には、バランス回路での電子の引き合いになるので いきなり流下方向が変わってゼロ点合わせが困難だった。改めて歴史経緯をみていたら、差動による回路をイメージできたので、基板化してみる。 

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