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6AG7ラジオの続きです。
通電して調整です。
調整順序は、
①455Khzを合わせる。
IF段のSG抵抗は当初100KΩにしておく。
②トラッキング。
感度が足らないならば、IF球のSG抵抗を51KΩなどに軽くして、SG電圧を上げていく。
球の動作点が変るとIFTコアの入り具合も変る。⇒バーアンテナのコイル位置も変るので注意。
感度を診つつ、IF球のSG電圧を決めていく。
③455Khz調整。
テストループで455khzを飛ばす。
「プローブ+結合コンデンサー」であわせた位置とは、1kz程度違っていることが多い。
★VRを絞ってのSP端でのVTVM値。
いわゆる残留ノイズは、0.7mV程度。LCDの周波数カウンターをつけている割には、低い。
周波数カウンターまでの配線(20cm程度)が雑多なノイズを拾うので、カウンターをつけると残留ノイズは確実に増える。
従来、周波数カウンター付きラジオは1.5mV。周波数カウンターなしで0.7mvくらいなので、この「カウンターありで0.7mV」はgood数字。
メタルの6SA7のOSC具合は、ガラス管より強い。カウンターICが入力オーバーだった。
6AG7の音は、やはりGT管系の音。
昨日は、ミニチュア管6AR5の音を終日聞いていたので、この6AG7の音は心地よく聴こえる。
6AG7はもっともっと人気があってしかるべき球だと想う。
★このラジオは、IF揺らぎは判らない。局発の変動は少ない。
やはりメタル管は安定度が違う。
★真空管の種類によって、IFの揺るぎも局発の安定度も異なる。
ミニチュア管は、変動が大きく、GT管は小さい。メタル管はもっと安定している。
★室内温度の支配性が強いのは当然のこと。室内温度が23°越えで挙動が大きくなる気がする。局発は影響を受けた。IFのF変化はさほど。
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以上、第130目の製作品。