この続きです。 真空管ラジオキットの製作です。
トランスは350V、50mAのOUTのようなのでラジオ球用には少し電圧が高いですね。
電源突入時には、398Vの表示まで行くので350V OUTは本当のようです。
思考錯誤して、+Bは最終的に190V位にしました。
↑ このトランス君、振動が判り易いです。 シャーシを触ると確実に揺れが伝わってきます。
交流を流しての磁界内で金属片が振動するのは、当たり前ですね。
この挙動を利用してたものとして、パーツフィーダがありますね。
まともな真空管アンプは、
この振動エネルギーに負けないだけの質量を持たせたシャーシを使っていますね。
(WEB上からも見つけられるますよ)
「真空管ラジオでは、電源トランスが引き起こす振動エネルギーをどこまで許容するのか?」の話題が少ないのは、不思議ですね。
で、トランスはこのままで使うことにします。(同サイズの持ち合わせがない)
↑調整中。
バリコン⇔6BE6の距離が長いので、浮動容量が大きくて、BCのバンド下限が490Khzになってしまった。
「バリコン&コイル」⇔6BE6の距離の近い方が耳がよいことは、過去の実験で体験ずみですので、 近くに移設します。
↑バーアンテナを感度ピークに合わせたら、ヘンリー値がやはり多い。
↑耳を普通にして、バンド下限も普通にするために
6BE6と局発コイルをバリコン側に移動しました。バリコン、コイルも換えました。
↑トラッキング中。
↑6BE6を+B240V,SG電圧40Vで使うとバンド上側で発振がとまるし、SG80Vだと過発振したので、 6BE6(5915)を+B175V,SG80Vくらいで使うことにしました。
球の構成は
変換 5915 (5915の優位性は、ここを参照してください)
IF初段 6BZ6(バイアス1V, SG120V)
IF2段目 6BZ6(バイアス1.5V,SG100V)
検波 Di 倍電圧
AF初段 6DK6
AF 2段目 5AQ5(整流管用5Vのヒーター端子を利用)
★検波に6AV6を採用する場合は、AF信号とAVCを同じ2極から引き出すと
音の低域が持ち上がった不自然な音になるので注意が必要です。
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苦労した箇所は、局発ですね。
★300V越えのトランスを触ったことがなかったので、6BE6の適正電圧を見つけるまで時間がかかりました。この配置だと200Vを掛けたら駄目でした。
あとは、浮動容量を少なくすることかな、、。
★6BE6⇔IFTの距離が充分に取れたので、5915を使うことが出来ました。
★IFT⇔IFT球の距離がもう20mm余分にあれば、
6BZ6も ゲインが取れるSG電圧にできるのですが、、。
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★同じ球数で耳をよくするには、IF段でゲイン取るのが早い方法ですが、
IFT用球で増幅された455Khz信号(電波)がIFTに飛びこんで、
帰還発振するので「IFT⇔IFT用球」の距離は、離す方がベターですね。
オイラが過去に実験したようにQの高いIFTを使う場合は60mm位は離す必要があります。
距離と電界強度の関係は、皆さんがご存知の通りですね。
夏と冬では気温が違うので、電源トランスの抵抗値も微妙に夏冬では値が異なりますね。
で、冬は抵抗値が低いので夏よりは電圧(電流)が大きめにながれるますね。
電源トランスが熱平衡になるまでは、ゲインが多目の状態になるのは真空管のイロハですね。