FM帯のトラッキングです。↓
FMバンドは、76Mhz~107Mhzにあわせました。
↑L102がFMの局発コイル。⇒伸縮させて周波数(バンド幅)を合わせます。
L101がFMのアンテナコイル。⇒伸縮させて感度ピークに合わせます。(79Mhz近傍でピークにしました)
バリコンのトリマーも、感度ピーク&バンド幅をあわせます。
L103は、ロッドアンテナを伸ばした時(実使用状態)であわせるのですが、今回は見送りです。
T103は、触らずです。
上記コイルは、「調整後にボンド固定」が普通ですが、まだ固定してません。
これも、空芯コイルのキットでしたね。
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FM帯で、普通に聞えるようにするためには、測定器が必要です。
空芯コイルはクリチカルですので、時間を掛けてあわせてください。
(70'~80'当時は,
普通のおばさんが製造ラインで1分ほどでAMもFMも
ささっと、あわせている時代ですが、、
それだけ、オイラの周りのおばさんの水準が高かったってことでしょうか、、。)
オイラの20代の仕事は、「ラジオのトラッキング」と「テープのワウフラッター」あわせ、
そして「カーステの調整」の日々でした。
「仕事でラジオトラッキングしてきた最後の世代??」ですね。
直ぐ下の世代は、「電子チューン(PLL)のラジオ」のライン製造に変わってます。
トラッキングは、数をこなしてカン処が掴めるので、ヘテロダインのラジオを多数造って
習得してみてください。
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意匠面の取り付け↑。 長めのネジで締結。
「ロッドアンテナ+ラグ端子」↑
天板の取り付け↑。フランジ付ネジにて締結。
完成です。↑
造って楽しいラジオキットですね。KIT-600は外観もよろしいので、人気が出るだろうと想います。
ツマミと軸棒との勘合が少し緩めですので、両面テープを「嵌めあい箇所の隙間」に使いました。
(ボンド固定すると後々困るので、両面テープにて固定です)
バリコンもVRもガタ無しの「良いフィーリング」になりました。
★SWは、ロッドアンテナ⇒TRで増幅⇒ICのルートになっています。
TRを換えると耳がよくなりますね。
★空芯コイルのキット製作は、FRG-2004BL に続いて2台目でした。
★発振することも無く、普通に鳴ります。←重要ですね。
★MW/FMの耳は普通です。(耳が良いグループに入ります)
★筐体に組み込むと、共鳴して音も良くなります。お薦めのキットです。
★カラー抵抗が読めて、実装確認が出来る方なら、問題なく鳴らせると想います。
ヘテロダインですので、「組みあげて終了」とは成りません。
FM帯はSGが必要です。
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キットの魅力は、
①主要パーツを揃える手間が不要
②「見てくれ」が良い
でしょうか、、。
ラジオは調整している時が、面白いですね。
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FM帯のフルキットとして、フォアーランドさんからFR-7100やFR-7300が販売されていますので、
「FM帯のトラッキングを初めてされる方」は、フォアーランドさんのモデルから体験されたほうがよいかも知れませんね。(こちらの方が、調整は楽です)
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2016/Feb/14追記 最新のは4バンド(FM,MW,短波1,短波2)
KIT-006D ⇒製作記
本キットが組み立てられたら、次のステップは、
①真空管3球スーパー 3S-STD ⇒記事
②7Mhz ダイレクトコンバージョン COMET40 ⇒ 記事
③AMワイヤレスマイク TX-1 ⇒記事