CLASS_Aのアンプの電流は、信号大小とは無関係に一定である。電流計で監視してもそうなる。
0.01m秒ごとにプロットすればあばれが見えるとは思うが、そこまで真摯に考えているaudioメーカーは世界でゼロだ。
仮に電流増減がある回路だとすればCLASS_Bになる。 これはトランジスタ回路の入門書にも公開されている。
市販品ではCLASS_Aは無いと思う。 無信号時電流 △Aとカタログに書いてあれば B級 あるいはAB2級。
AUDIO icは無信号時電流 △Aと公開されているので、A級ではない。 ほとんどAB2でもある。
このアンプは電流増減のないCLASS_AB1。 正確には「電流計では電流増減が確認できないCLASS_AB1.」
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ヒートシンクレスの2sc3422基板(RK-220) : 実測390mW
信号強弱による電流変化はない。 つまりCLASS_Aに非常に近い動作。コンプリメンタリーなのでトランジスタはCLASS_A動作はしていない.
電流増減のないCLASS_AB1 と呼ぶんだろうな。 動作点がふらふらしないので音はよい。
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ヒートシンクを載せた基板。 上写真RK-220の7.5Kを 820オームにして電流が流れる(パワーが出る)ようにしてみた。
2sc3422,2SA1359 の電流値をあげてみた。
オームの法則が成立するならば、amp出力は0.91W程度になる。いわゆる mini watter ampになった。もっと出すには放熱版のサイズupが必要。
RK-220よりも終段電流をあげると OP AMPの3番ピン、5番ピン電圧が2V近くさがったので、12AU7負荷を軽くしてピン電圧を1/2 Vcc (6.3V)に近づけた。 この球だと33Kになった。29Kがベターな球もあるので、球の個性に合わせて抵抗値の増減は実施したほうがよい。 真空管負荷が小さくなったので増幅度は下がる。
常用としてはR7,R10,R27,R30は2.2K(出力 590mW程度)がベターだと思う。
2.7Kでも3.0KもOK.(回路は3.3K)
YouTube: 12au7 amp :2 stage booster / 590mW
R=2.2Kで、連続15時間 鳴らしてみた。 発熱で負けたのは1/8W 1オーム抵抗。茶色ぽくなってきた。
、、、となったのでR値は1.3オーム(1/4W) に変更。これにより総電流は30mAほど低下
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まとめ
op ampの動作点は、booster終段の電流値にひっぱられる。
このヒートシンク BPUH16-30 だと出力900mWが上限だと思う。
基板ナンバー RK-222. 基本回路図はここに公開済みです。終段電流の大小に伴いR値は要変更。また真空管個体差がそこそこあるのでR値の微調整が生じる場もあります。
BPUH16-30は廃版になっているようなので 取付コンパチのBPUE16-30でお願いします。