・KP-12と12Aの修理記事まとめここ。
1,RFスピーチプロセッサー(フィルター)の自作記事は ここ。 基板はサトー電気にて。
2,RFスピーチプロセッサー(フィルターレス)の自作記事は ここ。 音が伸びるのでAM変調向け。
3,マイクコンプレッサー自作基板一覧はここからdl.
4, クラニシのスピーチプロセッサーはKP-12Aより高性能。
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・RFスピーチプロセッサーは英語圏で生まれて日本にきた。 日本初のRFスピーチプロセッサーはFL-101に採用された。 FT-101が1970年リリース。
・HAM jornalの創刊号が1974年11月5日発売。時代は、FL-101、FT-501(デジタル表示)
RFスピーチプロセッサーキットが欧米では存在した。
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昨年11月にケンプロ(トヨムラ)のKP-12についてふれた。回路構成からみるとトランジスタ3個でリミッターぽい。
大別して下記のように違う。
KP-12 ⇒オールトランジスタ、INの乗算はトランジスタ3個。 OUTの乗算は1N60を4本
KP-12A⇒東芝製IC+東芝製トランジスタ。 BMにはIC.
オイラより目上の方々ならばご存知の内容になるので、読み飛ばしていただいてOKだ。
KP-12Aのかなり後期になるとフロントパネル印刷文字にAが追加されている。
◇下写真は1977年のハムジャーナルの広告。KP-12の価格が載っている。1975年には市場にあったと想うが、、。
◇IC化されたKP-12Aは、1981年には市場にあったと想うが、、。
昔の記憶を引っ張りだしてきた処で、
◇中身だ。 フィルターのシリアル番号がとても若く、このKP-12はおそらく前期ロット品。のちのち判明するがトランスの容量がギリギリで麦球(40mA)を点灯させるとavrによる9vが0.1vほどふらつく傾向がある。 その対策にケンプロがケミコンを追加してある。
上写真のように、マイラーのジャケットが半ばまで割れている。メータアンプ用ダイオードが2個見える。
◇ツマミのネジ穴位置に比べてVR軸長が不足。KP-12Aの初期も同じだった記憶。初回にくらべて廉価なVRに変わっている。コストダウンされている。
◇穴加工のリーマー痕が無い。 往時はバイト仕上げなのか?
◇まとめ
オールトランジスタ構成は矢張り凄い。 2017年夏に手持ちのトランジスタでギルバートセルを真似ても加算しかできなかったので、乗算させるには色々と細かいポイントがあるだろうと想う。
リミッター部はTA7061と似たものになっていた。回路は概ね判明したので、同じ回路はおそらく書ける。残念なのはメーターアンプ回路に調整VRがないことだ。フルに動作させるとメーター指針が振り切れてしまう。指針を信じて合わせていくと、さほど掛かっていない。
概ね42~43年前の基板を見れたことは収穫だろう。
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kp-12が不動すぎて手の施しようがないので、kp-12のケースに新しくRFスピーチプロセッサー基板を入れた作例。
YouTube: Rf speech processor: kp-12 is rebuilt . one make p.c.b of ham radio speech compressor
取り付け穴位置は同じなのでケースへは加工レスで載る。 性能はkp-12より良く低信号から動作する。
・クリスタルフィルターレスなので、高音は伸びる。nasa,cbのようなAM波向きになる。この自作基板はRK-95v2になる。市販のRFスピーチプロセッサーの音に物足りない方向けです。
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「クリスタルフィルターを使うRFスピーチプロセッサー;RK-84」は自作用基板を2020年3月10日から領布中。
今風なデバイスを使った。KP-12Aより小信号入力で作動するが、味付けはお好みでお願いします。
写真は投稿者から届いた。 RK-84の文字が見える、
Xtal filterおよび基板はサトー電気で扱い中です。webで定価わかります。
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KP-12Aの修理記事はここ。
YouTube: 不動のspeech processor KP-12Aを直してみた。その2
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自作マイクコンプレッサーの一覧は ここ。
AN829 マイクコンプレッサー。 AFタイプのコンプレッサーを自作するならば このAN829を薦める。(中級向け)
YouTube: mic-comp using an829,panasonic
さて、my基板のmic-comp(ta2011s)をご紹介しておこう。 5dBほどのcomp状態。違和感なく聴こえていると想う。
YouTube: MIC-COMP ,useing TA2011s
◇◇小入力時にはマイクコンプレッサーがONしないように設定できる「SSM2166」.所謂バックノイズ対策ができるすぐれたICだ。専用シャックを持たない方向きのICだ。
comp開始点(1.3mV入力)の80倍である100mV入力にも追従するので COMP量は34dB?
◇◇NNJM2783.
これもCOMP量は30dB以上取れる。データシートによると「時間遅れ」に対して最も優秀なIC.
自作派向けに mic-comp基板を領布中。