まず、レゾネーター事に同調Cの値は異なる。 この実験はここに公開済み。455kHzのような低い発振回路に使うCはQの高いものをつかうように。 秋月で扱っているCは発振強度がよい。made in chinaのセラミックトリマーはQが随分と低いので扱い注意(発振しにくくなる)。 philps製トリマー(製造終了品)はQが非常に高いので見つけたら買い。
村田製作所の製品にはロゴがある。村田グループ品には、MGとある。 ロゴなしは新興国による製品。
これら廉価部品は下請けで製造し、村田製作所ロゴを入れて出荷する。(だから技術流出する)
刊行本も村田CSB455時代の回路で書かれているので、不安な方はCSB455を入手したほうがよい。CSB455は製造終了品。(村田製作所では455ものは製造終了)
下回路で実験し値を確認した。
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以前の記事のように、セラミックレゾーネータ CRB455EでOSCさせたことがある。回路はテキスト記載回路と同じようにトランジスタのB-E間で発振させている。
「直列共振点⇔並列共振点」の間で 周波数の微調整が出来る。⇒テキストはこれ。絶版にて中古を探すことをお薦めする。
◇発振回路を下記のように、「B-C間」で発振させるようにした。
基板を興した。マーカー基板のVer3になる。
◇CRB455Eを実装した。
◇ 通電した。200V超えのRF電圧が出た。 計測点は上記回路のレゾネーターと100Pトリマー(この実験では100PF固定)の接続点。周波数は462.2kHz.
下の写真のように1kvコンデンサーが必要になる。
◇プローブを[x10]にして計測。463kHzの文字が読める。
このレゾネーター(CRB455E)は456.7kHzまでしか下がらなかった実績がある。
◇セラミックレゾーネーはCRB455K、そしてS455Kの2種類を持っていた。丸にSのマークは村田製だと想う。
◇レゾネーターを交換して、OSCさせた。
おお低くoscしてきた。
455kHzになった。
◇このS455Eの場合、下の数値で455kHzになった。 RF成分で150V弱印加されるので、50Vトリマーでの微調整はトライしていない。村田製トリマーならば耐圧が高いのでokだが、中華性トリマーは謎である。
◇ まとめ。
日本メーカーのセラミックレゾネーターの表記は中心周波数。
DAYANG (中華人民共和国メーカー)のは、「カタログでは中心周波数で表示」だが、カタログ不記載のものは、直列共振点らしい。カタログ不記載品は印字数値より上でしか発振しないだろう。
カタログ。
自作マーカー基板として100KC,または455KCで発振する基板群を用意できた。おそらく「マーカー基板Ver2.4」がトリマーも使えて具合よいとおもえたが、KIT化向きの回路ではないことも実験で判明した。TEXT記載の「ベース⇔エミッター発振回路」を持ってきたが、机上ではよいが部品の積み重ねをすると部品精度が市販品では追い付かない。「ベース⇔コレクター」発振が遥かに具合よい。
下の型式品は455マーカーとして使える。(恐らく村田製作所品)
CSB455E(CSBLA455KE)はまだ、日本国内で購入できそうだ。
・12月10日追記
また、ZTB455E(台湾メーカー)も作動することが判った。メーカーからのspec :ztb_ztbfr.pdfをダウンロード
ZTB455EはECS(台湾)とLGE(深圳)の2つが混在しているのでそこは注意。ECSの1MHz水晶は日本より技術が高いので有名。
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サトー電気に並んでいる基板のひとつ「455kHz BFO基板:RK-97」の回路はB-Cで発振させている。
・OSC回路では、レゾネーターを接地させる回路は音が濁る。接地側からのノイズ流入がその原因。結果、BFO向きではないので注意。
・「WEBで広く公開されているレゾネータを使った発振回路」は、条件が整えばレゾネータなしでもOSCする。