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MW・SWの真空管ラジオは自作台数で総数100台を超えることができた。初期に比べると技術は上がったような気がする。2017年1月1日からでは17台まとまめることが出来た。ここ2ケ月はトーンコントロールをつけ、 Ipod等小型音響機器をソース源としてならせるよう「in-take amp内蔵」のラジオも幾台かまとまった。トーンコントロールを入れると同相にはなる。たとえば「TRIO AF-10」のようにAF5段で帰還発振する例を見聞きするが、「同相による帰還発振」はオイラとはいままで無縁だ。TRIOですら初期技術はその程度だった。
このin-take amp情報は、「技術の対価はタダ。情報の対価はタダ」と捕らえている方にはおそらく手には入らないだろう。回路は、「50年ほど昔からある公知のものに1点だけ工夫した」だけだ。手に入れる道筋は閉ざしてはいないので、入手は努力しだいだろう。
in-take ampを採用したことによりAF5段(AF-10と同じ)になるが、帰還発振はしない。外部入力からの信号はゲイン100dBの回路を通過しSPに至る。それでも残留ノイズは0.5mVより小さい。TRIOとの違いはレイアウトによる差だろう、、と。
◇さてLC7265表示器のこのモードでラジオを作ろう。
回路を書き始めたところだ。 間違えてはいる。
AFCをつけるとAFC ON/OFF のズレ無しに合わせるのはけっこう手強い。
回路は往時の雑誌に多数あるが、検波は6AL5にしたい。トライアンプで3台修理経験、真空管FMチューナーで5台、真空管FMラジオで11台と FM帯ラジオでの経験はわずか20台ほどしかない。
マジックアイは、往時FM帯でも6E5が使われていた。
例えば、このFU-1000では下の写真のようになる。
FM帯専用の6AL7は希少だが、インジケータ部が小さい。この面積で2列バーだから凄い。
FM帯のバリコン(小型)は、原先生の処にまだ在庫があるようだ。
都合8球の構成になると想う。 AFC付きなら9球になる。トランス容量からは9球はキツイかな、、、、と。
年内にはまとめたい。IFTを2組しか持っていないので、作っても2台までだろう、、と。
真空管FMラジオの調整でもっととも難しいのは「終段IFTの調整」。通電して合わせて翌日通電するとズレている。これの繰り返しになるので、1週間はズレ傾向をみて合わせこむ。熱により真空管内部Cが微妙にシフトするのが理由だと想う。
MWのラジオでもIF455kcの揺らぎは確認できるので、自作派はそれに気ついていると想う。SSGの信号強弱によってもIFTの調整ネジ角度が違うことは知られていると想う。