補足で幾つかのノウハウをUPしておきます。
真空管ラジオを触った経験の浅い方々の情報になります。
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①平滑回路でのリップルの様子を波形で確認しました。
測定箇所は、平滑回路の最下流です。ここから其々の真空管に+Bが供給されます。
実動作状態で撮像したのが、上の写真です。
これで判るように局発の漏れが+Bに載っているのが判りますね。
1173からIFの455を引いた値が、受信周波数になります。
+Bのアバレは20mV弱です。
オシロで見ると15mV程度のようです。
局発のモレの大部分は、グランドから流れてきます。
「電子はマイナス側からプラス側に流れる」ことは、高校で習う内容ですね。
②次に、局発の6BY6を外して撮像しました。
+Bを計測していますが60Hzのアバレが見えてます。
プラス電源は、シリコンブリッジで整流しているので60x2=120Hzの波形が見れるはずですね。 コンデンサーで鈍ったリップル波形が普通は、見れるのですが、
このラジオは、リップルが観測しにくい水準の低リップルでまとめてあります。
この60Hzは、100vラインの誘導ノイズのように想ってます。
次回は、100vラインから平滑回路は離して配置するようにします。
③再び局発6BY6を挿して、波形を確認します。
局発のモレの影響がわかります。
④数値として
+Bが180V
.リップルが20mV(60HZなので整流リップルとは異なる)なので
リップル率では、20mV/180Vx100%=0.01%です。
+Bに重畳するノイズとしては0.01%になります。
オイラは、ラジオの+Bのリップルは10mV~0.4V程度にまとめています。
(手持ちのオシロでは計測できない程度に追いこむ時もあります。⇒記事)
ワイヤレスマイクを造る時は、100mV以下,FM帯ワイヤレスの場合はさらに低リップルの2mV以下にします。
ラジオの+Bリップルは0.1V程度まで下げるように平滑回路することを薦めます。
下の写真は、FMワイヤレスマイクを自作した折、低リップルにトライした波形です。
つきつめると
「アナログオシロでは、判らない程度」まで
+Bのリップルは押さえ込むことができます。
平滑回路はありあわせで造ったので不ぞろいですが、
300オームの5段でokです。
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続きます。⇒アンテナコイルを巻く