AMワイヤレスの キット を領布中です。
DBMを採用していますので変調は綺麗です。 飛び: 30cmアンテナで1.3m程度です。
スマホ を音源とすることを前提に基板化しました。
yahooで 「NE612 AMトランスミッター」を検索してみてください。
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ありきたりのワイヤレスマイク回路で、目新しいものはありません。9V駆動です。
休日1日で自作するには、丁度手頃なトランジスタ数だと想います。
半日もあれば製作できます。
↑まずオシロで発振確認。 1300Khz周辺にしてあります。
「発振のきっかけ」が少し必要でした。こういう細工がアナログでは必要ですね。
発振には88コイルを使いました。 (不要な脚は切ってあります)
変調には山水のTR用トランスです。
↑いつものマイクアンプ(2石直結)に、今回はサブアンプを使用しました。
このワイヤレスマイクのAM変調に必要な印加電圧の想像つかなかったので、
安全をみて入れました。(実際には不要でした)
2石直結はNFBを掛けて、いつもよりゲインを下げてあります。マイクアンプ部全体の電圧ゲインとしては、40db~45dbで充分です。
↑サブアンプの電圧ゲインは6db弱です。
で、実際に飛ばして変調具合の確認です。
↑波形の確認。右がマイクへの入力波形。左がラジオで受信した波形。
これも問題なし。
ST-17(発振コイル側)に掛かる電圧の計測。
(このテスターは、ラジオ少年で領布しているキットを組み上げたものです)
ついでに抵抗値の測定。電圧x電圧÷抵抗=入力(w)
↓バッファーをつけてみました。(後付けです)。脚を切ったコイルを外して、新品の88コイルを
半田つけしました。
↑ちょっとだけ増幅させてあります。
結果として5石も使ってしまいました。
cad化し基板化した。
★製作上のポイントは
「発振のきっかけ」つくりに定数の異なるケミコンを+Bラインに使います。(電源投入時のラッシュ電流の時間差で、きっかけをつくってます)
「発振のきっかけ」で検索すると、知識が深まりますね。
発振回路ってのは、発振状態を維持するための回路ですね。
★変調は、トランスにST-17をつかいました。+Bを揺さぶるコレクター変調です。
電圧÷抵抗=電流なので、おおざっぱには0.8mA流れてますね。
で エミッタの1KΩには0.8V(1Kx0.8mA)前後 発生しているはずなので、
発振TRには9-1.15-0.8=7Vくらい掛かっていそうです。
そうすると発振TRへの入力は,7Vx0.8mA=5.6mWくらいです。
能率が50%で3mWくらいのOUTです。まあ、微弱です。
★音色はトランス特性に依存する。小型市販品の特性は全然良く無いので、ご自分で巻かれることを推奨する。本機のような小型トランスを採用すると、あまりにもチープな音に驚いてその後使われなくなる。
AMATURE RADIO用の大型だと特性が良いのだが、これを使うと無線機の範囲に入ってしまう。
★外乱の影響を減らすようにバッファーを追加採用しました。コレクターの220μHは
手持ち部品を利用しただけなので、 ベストではありません。(計算上も)
★飛びはアンテナ次第です。オイラがいつも使う写真のクルクルアンテナだと3mほどです。
長いアンテナは飛びすぎるので、注意です。
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以上、AMワイヤレスマイクの自作記事でした。
もし、音質重視ならばGT管のワイヤレスマイクをお薦めする。 聞き比べるとやはり真空管が良い。 愛用者のBLOG