この続きです。
4球真空管ラジオは、レイアウト変更後も少し苦労しました。
このラジオは、「高周波増幅部の非同調負荷」の実験機です。
高一用の球は、6RR8(6688)。
非同調負荷ですので、コイル(IFT)によるゲイン増はありません。
IFTは10~35倍ゲインが増えるように一旦は見えます。(詳しくは、往時のIFT説明書を読んでください。受動素子ですね)
非同調負荷なので、ややnoizyになります。
真空管ラジオも、レフレックス、再生式、2球スーパーと実験してきたので
ヘテロダインの前段に、高周波増幅をつけてみました。
局発は、ラジオ少年のOSCコイル OSC-220
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調整点は、IFTのPAEK合わせ、
BCバンドの受信可能範囲の合わせ、
それにトラッキングだけです。
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球の構成
高一 CK6688 (非同調 負荷)
変換 6BY6
IF 6GH8(PEN)
検波 Di倍電圧
AF 初段 6GH8(TRI) バイアス 2.0V
AF 二段 6AQ5 バイアス 9.5V
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2球スーパー製作の経験で、
「中国製IFTの使い方が判った」と想ったのは、間違いでした。
①「6BE6⇒IFT」では、6BE6の個体差によって
ボボボーと回り込む球とセーフな球がありました。
6BY6だとセーフだったので、またまた6BY6のお世話になりました。
②6BY6⇒IFT⇒6GH8(PEN)⇒Di検波⇒6GH8(TRI)⇒6AQ5
だと 回り込みもせずに綺麗に聞えるのに、
高一用6688を加えると、IFTのOUTがループ発振気味になってます。
★距離は充分に70mmあります。
↓調整中
耳は、3S-STDより10db良いだけです。
高周波増幅部は、非同調負荷にしたので
「ラジオIC のLA1050」と同様にノイズ比率が増えるはずですが、
聴感上、S/Nは3S-STDと変わりません。
★「3連バリコンで、普通に作動」するのが、やはり正しいのですが、
非同調負荷もなかなか使えます。10db分、耳がよくなった効果を実感してます。
2連バリコンでラジオ造るならば、非同調負荷はお薦めですね。
↑いつものように、VRを絞ってSP端でのバルボル値
0.001Vレンジなので0.7mVくらいでしょうか、、。
↑6688
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普通に鳴ってます。高一中一ラジオです。
非同調負荷の高周波増幅は、BCバンド下側の530が最も増えて、1650に向かって下がっていきます。
理由は、オイラが説明するよりも、
NHKの「ラジオ技術」に記述がありますので、ご一読ください。、、、、、、
このラジオで、「真空管とIFTの距離」や、「OSCと真空管の距離」は、学習しました。
例えば、IFを2段にすると、455(465)x2の910(930)Khzの受信が苦しくなるので
ラジオは奥が深いですね。
真空管の基礎実験のまとめは、ここです。
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