2021年に基板化した9石ラジオ(6V供給):af部は入力10mVで150mWほどの音量になる。audio ampでは入力0.1~0.3vていどで設計されているが、ラジオではもっと小さい信号から扱う。
往時の製作記事は 9石スーパー 自作 で検索。
sepp部はアイドリング電流調整vrがある。アイドルを増やしていくと 音の良い点かつ出力の頂点に近い動作点があるので、そこに合わせる。 艶のある音にするにはアイドル電流は必要(2sc1815では35~50mA前後) 。音を聴きながら合わせられるのがこのラジオ回路の特徴。
定電流ダイオードでベース電流を決めるとどうやら音が劣化するぽい。
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・自作ラジオ3台並べてみた。スピーカーはAIMIYAのフルレンジ品(50mm径)。
1,左は9石スーパー。
2,中央が「LA1600+LM386」ラジオ 。
3,右が「3石+LM386」ラジオ。
「AF部をトランジスタで構成したラジオ」と「LM386を搭載したラジオ」の聞き比べになった。
9石スーパーとRK-44のラジオ部回路は同一なので、AF部の音比較(LM386 VS OTL6石)ができる。
YouTube: 「LA1600ラジオ」 と 「9石スーパー」とで聞き比べ
同期検波のラジオ tda4001ラジオも聞いてみた。
YouTube: tda4001ラジオ と la1600 ラジオ
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技術派の方むけの情報。
・DSB波を飛ばして受信してみた。
・TXはMC1496なのでキャリアは30dBほどAM時より弱い。このDSBをフィルター通過させてSSB波になる。
YouTube: TA7642,LA1600,TDA4001を聞き比べ。 TX側はDSB-SC.(MC1496)
同期検波のTA7642, TDA4001は聞こえてくる。つまりTDA4001ではガツンと入感するSSBの搬送波を使ってSSB復調できてしまう。 SSBを RF AMPで40dBも持ち上げてTDA4001にいれればよいようだ。
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まとめ
この9石スーパーは半導体ラジオにしては音が柔らかい。音が角々しくない。ホームラジオにお薦めできる音色だ。
このラジオ基板は サトー電気で扱い中。
ラジオ部のノウハウはTR2の負荷を「 RFC+ 抵抗 」にしてあること。これオイラのオリジナル。 ラジオの製作、初歩のラジオ、模型とラジオ、トラ技等印刷物には無い回路。
SFU455のZが500?なのでそれに近いとフィルターの最適動作に近くなる。 RFCを大きくすると電波での帰還発振傾向になるので ほどほどにする。
9石ラジオ(RK-114)をケースにいれた作例。 基板はRK-161になる。
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ラジオ工作派ならば、奥澤先生のこの本を読んででおきたいものだ。
OSC強度と感度の関連性について、グラフを用いて説明されている。
闇雲にOSC強度をあげては駄目だね。