スーパーヘテロダイン方式でaf部内蔵のicを採用したラジオをone IC radioと呼称する。「ラジオic+af ic」の計2ICラジオをone ic radioと呼んでいる記事もあるが、そりゃ間違い。ご注意くださいね。(アナログのストレートラジオ式 ONE IC RADIOはまだないぽい)
その「オールイン」タイプのICで超有名なのはta7613. これはJH1FCZ氏が多用していたラジオICである。 次に知られているのはsony CXAシリーズだろう。これらはトランジスタ検波を内包している。
AITENDOのはheadphone 32Ω用らしい。
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「オールイン」タイプで同期検波ものがTA7641(東芝製)。 昨日ようやくR値も定まった。 IFTのQあるいは検波コイルのQを下げて使うのが推奨されている。データシートの330オームはその目的の為に配置されている。
隣接放送局とのビート音には強い同期検波を採用。 理論では混信ビート音の発生する確率はほぼゼロである。
YouTube: 東芝ta7641のone ic radio 。 3月13日朝の入感状況
リミッターが効く程度の信号強さがあればよく聞こえる。このフィーリングを包絡線検波では味わえない。味付けは同期検波IC TDA4001とは違うのは、設計思想の差異から生じている。
sanyoから似たICがリリースされていないか??? と調べている。
TA7641は1978年の登場らしい。東芝RP-80がTA7641搭載の初モデルのようだ。セラミックフィルターレスなラジオだ。
1979年にはTA7641搭載の東芝ラジオRP-86が登場している。
このICではAFの歪率が他型番よりやや高い。 samsungからta7641コンパチがリリースされている。流通価格での差はない。
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実はCQ誌にも 同期検波IC利用のトランシーバー記事(JA1AYO OM執筆)が公開されている。