mWが正確に測れる道具を修理しました。製品型番は RP-120。 HF帯から50MHzで測れるメーカー製のミリワット計はこのRP-120 しか製造されていない。
ジャンクを入手した。WELZから販売されていたQRPパワー計。焼損部品を交換した。修理記事はここ。
YouTube: WELZ QRP MILLIWATT METER RP-120の修理中
見つけたら入手しておきましょうね。
SGからの信号を入れて指針が整合していればOK.
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製作記
「100mWを測れる道具が必要だ」と思って眺めていたら、先日のyahoo japan auctionで JH1FCZ氏リリースのQRP Power meterが そこそこの価格になっていた。
送料込みの合計では、1万円札を渡しても、おつりが200円程度しか戻らない。
小出力を測るには、「diodeに拠る整流は電圧降下が一定」との前提にたち設計・市販されている。アナログの指針式は「フルスケール時の精度がjis規定されているが、中間での指針精度はでているんじゃないでしょうか?状態。 出てないかも知れませんが jis合格してますよ品」。 つまりメーカーが違うと振れも異なることが理解できる。VUメーターの規定に比べると緩い規定ではある。
① 市販品(WELZ)を使う
② 自作する。RF整流後、測定結果を表示させる方法として
1,精度のでる電圧計を所有していれば、電圧値から手計算にて電力換算。(真値に最も近い)
2,小型化するのは、指針式メーター利用(電圧から電力換算したシートを貼りつける)
3, 10step 程度で満足するなればLED点灯。整流後の電圧を計測して真値も出せる。
4, PIC等使用し数字表示。(パワコン起因の誤表示しないように遮蔽が必要)
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・直流しか存在しない時代での 法則を 交流に持ち込んでいるので、その法則が交流微小power域でも成立していると信じることが重要だ。プロエンジニアはこの分野研究はしない。ビジネスに直結しない分野なので深遠まで見るエンジニアは皆無だ。
・出力端から計測点までのエネルギーロス(Freq と伝送線長、線材、環境温度に依存)は計算できる時代になっているので、興味のある方は調べることをお薦めする。
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壱
そこで自作できる内容なので上記の ②の2 で急遽製作した。
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・M1.6のネジが手元に無かったので両面テープつけ。この両面テープは、2005年頃には国内最強力であったが、もっと良いものが昨今流通している。
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・BNC座もM座も無かったので暫定でRCAにした。ケースはリード NO.9.
・インジケータの新品は九州の祐徳電子で販売中。 オイラはactionでtrio tr7100のものを調達した。
パワー計は、「交流においてもオームの法則(直流しかない時代での理論)で説明できる」との概念に基づいてメーカーが製作しておる。それのqrp版を今回作成した。交流においてオームの法則が成立するか? はかなり疑念があるが、それを云うとメーカー品は論理破綻する。
・調整方法はJH1FCZ氏が公開済み(刊行本)だが、可能であれば単5の電池から基準電圧をつくったほうが小電流でより精度が高い。
・フルスケール200mW用の基準電圧。 上記単5x3本(4.5v)から抵抗分圧を利用し3.16Vを生成して、TXの代わりにする。この状態でフルスケールになるように合わせこむ。この時、電流は極力絞るのがノウハウ。3.16v確認には精度の高い電圧計を利用。必ずjis認定品電圧計を使用。
「非JISのデジタル式はおもちゃ」なので使えない。
フルスケール100mW用であれば SSGからの信号で合わせると精度がでる。
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・bnc座を手配したら届いたので換装した。
・bnc座を手配したので、届いたら交換する。部品代はケース含みで1,600円弱。
通算368作目。
基板KITはyahooにて領布中。 (RK-108)。
サトー電気web siteでも基板は見つかる。
この本にも how to make "qrp power meter" の製作記事がある。
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弐
そこで自作できる内容なので上記の ②の3 で製作した例。基板はサトー電気に並んでいる。
max100mW
ここに作例
SSG 15dBm(Z=75)なので Z=75で受けてこそ出力20mWだが、Z=50で受けているので20mWには為らない。 SSGからの出力で確認してみた。
余談だがこの15dBmをRP-120で受けると36mW出力表示するので、ここまでQRPだとRP-120よりこの基板の方が精度よい。
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YouTube: 6AQ8+6BE6 : tube pcb for wireless mic.
YouTube: all transistor radio: using 9transistors
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・メータの精度は、電気料金メーター程度はある。 規格でプラス10%まで認可されている電力メーター業界なので、工場出荷時にはプラス5~6%に合わせてある。つまり実際より多めに計量でき、電力会社が非常においしい思いができる。
・電気メーターの製造拠点が安曇野にある。オイラがそこを初めて訪れたのは34年前。
・東京電力の検針メータ(スマートメーター)の製造ライン最後端には、オイラ設計/製作の「通電検査+封印機」が活躍中。