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先日、shipping中だったスピーチプロセッサー基板が到着した。
①最初に、LPF用ICを載せずに、クリップ具合を確認する。
回路図のように信号はFETで受けて10dBほど増幅させる。音質を考慮してFETで受けた。勿論、音が良いと云われる2SK30で受けた。
スピーチプロッセッサー : ダイオードによる「クリッパー」方式のことを指すのが主流だ。
・ケンプロのスピーチプロセッサーKP-12はゲルマダイオードによるクリッパー方式。KP-12AはFM IF用ICによる作動になっている。
・国産無線機メーカー初のスピーチプロセッサーは八重洲のFL-101である。
波形は、クリップする。所謂スピーチプロセッサーが上手に働いている状態だ。
7mV入力でもクリップする。 アマチュア無線用のアクティブクリッパーでは増幅度40dBで作動させるのが一般的だ。
当初50dBと上げてみたが、 40dBに戻した。
②
次のLPFの作動確認をする。LPFでは専用ICのMAX295があるが、動作時に強めの電波が飛ぶので送信機ものには採用しにくい。
今回はFDNRフィルターにした。1回路のオペアンプを2個使い内部リークによる信号の劣化を嫌った。
この辺りから、LPFが効き出す。 左がスピーチプロセッサー通過後の波形。クリップしたのが判らないような波形になっている。
中々効く。 トランジスタ式より格段に効く。
おおまかな動きは掴んだので、LPFの周波数計算を行なって理論値に近い抵抗に置き換える。