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Ipod等小型音響機器から真空管ラジオに信号を入れることは、以前にUPしたことがある。
秋月電子から「ST-32使用ヘッドホン出力⇔ライン入力昇圧キット」がこの8月1日にリリースされた。このキットを使ってもよいが、周波数特性はかなり???だ。ST-32の特性をご存知ならば、手を出さないだろう。周波数特性面でオイラはお薦めできない。
先7月25日に、JH4ABZ氏の掲示板に上げておいた「in-take amp」を追加説明しよう。
◇まず、追実験用にJH4ABZ氏には基板を送付済みである。 また、KIT化に向けて祐徳電子さんには7月中にパターンdata等一式送付済みである。kitになるかどうかは祐徳電子さん次第だ。
真空管ラジオに内蔵するために37mm x27mmと小型にした。6v~12vでok.
◇作動具合は動画で確認をしていただきたい。
YouTube: 自作真空管ラジオ。 AUXにFMチューナーからの信号
この基板を使うと入力源はインピーダンス面でかなり自由になる。
◇ in-take ampの周波数特性を確認してみよう。
1,まず、70KHz。 このような高い音が聴こえるかどうかは別として、特性を見る。
2, 7kHz
3,700Hz
4, 70Hz.
写真のように70hz~70kHzは非常にフラットだ。1dBの差が判るかどうか?。
フラットの理由として、①NFBを掛けてある(8dBほど) ②2トランジスタの直結回路ゆえに、もともと特性が良い。
NFBが掛かっているので歪みも考慮されている。
◇外部入力へ入った信号は、ゲイン100dBの回路(in-take amp + ラジオ af段)を通過してSPに至る。それでも残留ノイズは0.5mVを超えない。
真空管ラジオへの中間回路としては、「サイズ・周波数特性・信号源を選ばない」面でおそらく決定版にちかいだろう。秋月さんよりは少し早く情報公開できている。
入手希望者は、祐徳電子さんに問い合わせしてみるとよいと想う。 そのうちKIT化されるかも知れないね。CRとトランジスタだけなので秋月さんほどの価格にはなりようがない。廉価すぎてKITにならない場合はプリント基板の領布を考えてもらえば前へ進めると想う。
◇◇
音源の信号を電波で飛ばす方法もある。NE612式 AM トランスミッター をキット化(2018年9月)した。
JH4ABZ氏にも作動確認していただいた。ここ。再現性も支障ない。
キットはyahooにある。測定器を持たない方向けにキット化してみた。 コア出入による周波数あわせは必要。
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YouTube: UY-76でトーンコントロール。ST管スーパー。
◇真空管ラジオでは ブーン音が話題になることも多い。
1, メーカー製トランスレスラジオでのブーン音。(数値面ではまったく平均)
2, オイラが手をくわえて少々ブーン音を小さくしたトランスレスラジオ。
YouTube: 真空管 5球式トランスレスラジオ UA 360
3,「pic式表示器搭載の自作ラジオ」のブーン音
YouTube: 真空管ラジオのブーン音はどこまで小さくなるか?
4,
ロクタル管ラジオのブーン音。(ガラス球ではブーン音の一番小さいのは、実はロクタル管だ)
オイラの自作ラジオでは所謂残留ノイズは0.5mVと 松下電器製ラジオの1/5~1/10になる。SNでは15~20dB,オイラのラジオが優れている。
真空管ラジオでも雑音の少ない至ってクリアな音でAM放送を楽しめる。