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理論値を算出したFDNRフィルターの計算値でRを載せた。
キレはよくなった。
メーターもOK。 出力波形の登頂部の「繋ぎ」は、入力周波数に応じて山の左、或いは右に移動する。
LPF周波数より低い周波数を入れると山の左にでる。LPF周波数より高い信号だと山の右に出る。計算とズバリ合う固定抵抗がないので、このような結果になった。
作動確認できた。 真空管ラジオの外部入力にいれて聴き比べてみる。
音楽を入れて確認するとクリッパー量はMAXで8dBほどまでだ。
3dB程度のクリッピングが音が良い。 それ以上だと低域の歪が聞きとれる。業務用と同様に帯域を分ければもっと掛けれるとは思う。業務用では、発生確率が数パーセントであるピークをカットする目的に用いられ、後段に制限増幅ユニット(メインunit)が来る。さような導入部ユニットの位置付けでしかないクリッパーに過度の期待は無理だ。
アマチュア/無線機メーカーがクリッパー方式でつくるならば、やはりRF式だと思う。
OPアンプのゲインは50dBほどで決定した。
fdnrフィルターの挙動も体験したので、目的には達した。max295ほどはキレないが、ダイレクトコンバージョンに採用できることも分かった。
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通算283作例。基板ナンバーRK-47
回路はアクティブクリッパーである。海外で紹介されて日本に入ってきた技術回路だ。72年にはオイラも知っていた回路である。cytecさんも同じアクティブクリッパー回路になっている。cytecさんとの違いは、初段にFETを使い音質に考慮したこと。フィルターはFDNRにしてLPF特性が向上していること。それにメーター回路だ。
「マイクコンプレッサー」と呼称する人も居るが、それは間違い。COMP(圧縮)の動作はしない。クリッパー方式においては、信号制御は皆無な回路だ。 単にピークをダイオードでクリップさせた単純回路。
可聴域でクリップさせると、高次歪が可聴域におちるので音がすっきりしない結果になる。歪んだ音になる回路だ。
通信で明瞭度を上げるには、COMPものが良い。