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仕事の絡みで、日本小水力発電(山梨県)を紹介された。向こうから此方にアプローチしてきた会社だ。
1、電力会社に接続検討申請するにあたり 資料をお願いしたら英文のPDFが届いた。
まてまて、日本語版はないか? と尋ねたら、「ありません」の回答。 この辺りはメールにて全て残っている。
この時点で販売実績がほぼないことが推測できる。
日本の会社宛てに英文では出せないよ。なぜなら「日本語で提出」と電力会社から公知されていたからね。
2, 雑な対応に「売る気がない」らしいことも想像つく。恐らく1.5億円ほどの商品だが、、。
結果、オイラが日本語に妙訳して提出した。
3, 法定原価償却期間が随分と長いので、10年毎の維持費を大雑把に教えてもらおうと思い連絡したが、「しばらく待ってください」から10ケ月が経過中。
納入実績から算盤で出してくれればいいだけなんだけどね。
4, 「ガイドベーンの閉時時間が30秒」とのことだったので、左様に低速な圧油シリンダーは圧油メーカーでも製作不能な低速領域だと思うので確認してほしいとお願いして、早3ケ月経過中。返事が届かないのは不思議だ。
概ね9~10mm/秒が低速限界。 ガイドベーンサイズからみてストロークが300mmないように思えたのでお尋ねしただけだ。
5、発電機温度検出の白金抵抗体が欧州製。日本にはNASAご用達の良好性能なものがある。わざわざ、性能・質の劣るものをチョイスする感覚がエンジニアぽくは無い。1万円以下の価格ゆえにこれはコストカットの対象には為らない。
6,制御の通信でシーケンサーメーカーを合わせてたかったので、メーカー名を問うたが、それっきりだ。
いろいろと他方面からメーカーを特定した。光ファイバーでの通信は1kmが限界とそのシーケンサーメーカーは公知していたが、山梨の会社はそれを知らないので、オイラが教えた。 電話回線が使える環境での施工実績だけらしい。山岳地域では未経験だと判明した。
とオイラのような田舎のおっさんの問合せには答えてもらいたいと思う。向こう側からアプローチしてきたんだけどねえ。
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別な会社での事例。
シンポジウムによく出てくる商社に、水車を売ってくれるか尋ねたら、OKだった。欧州製なので品質も性能もよいし、国内でバンバンと販売していると自慢してくれた。
そこで欧州でのタービン技術書を幾つか紹介してほしいと頼んだら、それっきり連絡してこない。しかし小規模水力発電の全国シンポジウムにはまだまだ講師側として吹いている。
まあ、構造/技術に対する知見が皆無でも、小規模な水力発電業界ではビジネスできることも判明した。オイラの前にはもう来れないね。
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東電の所長OB・部課長OBあるいは日本工営OBに小規模な水力発電業界のことを聞くと、その程度の会社が多いようだ。太陽光発電業界が活況だった頃とよく似ている。