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再現性を確認していくと、なかなか手強い100kHzマーカー基板の続報です。
LCR発振回路内のコンデンサー容量により発振周波数が左右されるのは、基本中の基本。
今回は、98.2kHzとなったのでコンデンサーを外して再び半田付けすると98.2にならずに88.4などずっこけた周波数に幾度も幾度もなっていた。最初は部品配置によるLC要因かと思い、配置を変化させてみた。配置による要因も多少あることもわかったが、ズバっと改善されないので、ひとつひとつ確認をした。
答えから述べると、「aitendo等から入手できる1個1円程度の廉価なコンデンサーは使えない」。「温度補償のマークあり」も含めて駄目だ。国内流通している「100個で100円~200円」のような廉価品は性能面で駄目だった。
1個10円程度の高価なコンデンサーを共振回路/発振回路に使うことをお薦めする。この答えを導くのに随分と時間が掛かった。 後記のQの大小をオシロでみた。
◇下回路中の2000PFと1000PFのコンデンサー安定具合に支配性がある。
◇下の写真は「回路図中の2000PF」を回路図通りに102uFをつけて 104kHz.
コンデンサー容量が102では誤差(公差ではなく、計測測定器を含めた誤差)10%だと100PF相当になる。10%誤差は 誤差表記K、5%誤差は誤差表示Jと判るように表記されている。
念のためのにjisはこれ。
シルバードマイカでよく見かける誤差表記が J誤差.
◇下のは102uF+330PF. もう100PF大きければ100.0になりそうだ。この100PFは102の誤差10%に相当してしまう。 誤差表記K品だと 小容量コンデンサーを追加あるは撤去して周波数合わせする作業が発生する。
同一型番でもOSCトランジスタが変るとこの値が変る。100PF程度の増減幅は必要だ。この辺りが再現性を低下させている要因だ。
◇ セラミックでお薦めなコンデンサーはこれ。秋月で扱っている。スチロールコンは持っていないのでトライもしてみたい。 発振回路に使うコンデンサーは1%誤差品(誤差表記 F) を使いたいものだ。
トランジスタの個々バラツキとコンデンサーの安定性を鑑みると、キット化はちょっと無理だろう。
コンデンサー製造メーカーの製造ラインのLCR測定器に「どこの計測メーカーのどの型番を使っているか?」による容量差が存在するのも事実である。オイラがハンドリング装置設計していた頃は、アジレントのMODEL △△が日本標準だったが、台湾や韓国でそれを見かけた記憶は薄い。アジレントのは高価ゆえに製造会社内のマスター測定器扱いであった。製造会社でアジレントは1台だけ、製造ラインには廉価な日本製測定器が配備されていた。
日本製測定器での計測値とアジレントでの計測値がほぼ同じになるかを時折確認していた。ケルビンコンタクト位置が微妙に違うし、ケーブルのlcrキャンセルや接触圧が異なるのだが、、、、。
今回はこの過去記憶を甦らせてくれた。
今テーマは、技術面で得るものが多かった。
◇このようなpcbになるのがベターだろうと、、。
2018年1月20日 追記。
ここにupしたが、ようやく完成できたようだ。