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依然LA1600の試作中だ。
前記のように、局発不動でも通り抜け受信するLA1600だ。 「通リ抜けしない」と信じているお方が居るとすれば、おそらく実験量が不足しているだろう。
IC内部の情報が弱いのでトライアンドエラーで進行中。 写真のようにSELF OSCに基板に変更した。
RF部のOUTは同調コイルの2段にした。
セラミックフィルターは前記実験で確認したように、ロスの少なかった側からいれた。 逆向きにした。
データシートをみると8番ピンの電圧上限値が他ピンより低いので、3番ピンと8番ピンにそれぞれ個別に電圧が掛かる回路にした。 しかし局発がOSCしない。
???と悩むこと半日。 3番ピンと8番ピンを直接結線したら、OSCしてきた。どうも8番ピンからでてくる微小レベルの高周波信号を3番ピンに帰還させて発振させる仕組みのようだ。 そうであれば他励式もまあまあかも?
とりあえずR77の値をゼロΩにすると3番ピンと8番ピンが直結になるので、ゼロΩ抵抗で対応しSELF OSCさせた。このR77はOSC漏れ対策として入れた抵抗ではある。 「OSCが漏れてICへ悪さする対策」はむしろ邪魔だと判明した。
◇S/S+Nが10dBになるようにSSGを絞っていくと、この値(下写真)になった。 これはMY SR-7 キットの値とほぼ同じだ。
IFのセンターは452kHzになった。どうやっても454や455には為らない。
FM用バリコンで可変範囲500kHzほどになった。2段同調のお陰でRF OUTは可変バリコンまたはバリキャップ可変で周波数あわせする必要がある。バンド幅100kHzなら我慢できる範囲だと想うが500kHzだとちょっと、、。
osc部は周波数微調整用にバリキャップ回路を入れてあるので、メインはバリコン、微調整はVR可変でバリキャップにお任せ。
◇ このままでもラジオとしては支障ない。あとはBFO確認が残っている。
2段同調(複同調)だと 使いにくいように想う。
◇ VRを絞っての残留ノイズを見た。 1.7mVもある。アンテナ端を短絡しても数値が変らないので、LA1600や他の半導体起因のノイズだ。 LA1600を交換しても改善されない。如何にも半導体ノイズの波形だ。ノイズ要因はこれらしい。 「局発起因でノイズ」は半導体ものでは頻繁にある。それならば解決案はある。
オイラの真空管ラジオでは平均0.5mV近傍なので、それよりはLA1600ラジオは7~8dB悪い。乾電池駆動ラジオが真空管ラジオより残留ノイズが大きいことはよくある。
自然界では上記のようなスパイク状ノイズは存在しない。
人工的なことが下の真空管ラジオでの波形から判る。測定レンジは同じフルスケール3mV.偶々出来がよく0.3mVの残留ノイズだ。LA1600ラジオとは12dB程の差がある。
、、、と改めて半導体ノイズの強さを認識してしまった。ホワイトノイズ源として重宝されているのは半導体だからね。 真空管ラジオは世間で想われているよりSNが良く仕上げることができる(製作者の技量のよるが、、)。
2018年2月18日 追記
ノイズ低減も出来て本基板(回路図も)が完成した。 基板ナンバーRK-12にて領布中