圧力勾配  そして真空度 勾配

圧力勾配ってのは良く聴く。

では 真空度の勾配はどうなのか?

ご存知のように大気圧を基準にして 圧が低い側を真空と呼ぶ。

大気圧より高い側で勾配があるなら、大気圧より低い側でも勾配は当然ある。

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数年前のことだが、客建屋の都合で、偶々「真空ポンプ⇔FA装置の距離が30m」と離れてレイアウトする仕様になった。

この時、目的真空度にする為に 配管径のインチサイズを決めて、ポンプ能力をもオイラが決めることになった。 オイラは下請けなので、正しく申すと「親会社が丸投げ」してきた。

FA装置の設計・製作は受注範囲だが、客先の設備面まで面倒を見るのは受注範囲外(筋違い)だ。「客先内でまともに考えられるエンジニアが居ない」ことが露呈したわけだ。

上司様は、物理系計算はまったく駄目で、算数の「二桁+二桁」すら電卓を使う水準。but人一倍プライドだけは高い。

「機械設計に必要な算数が出来なくても務まる」装置の図面を書いてきたらしい。地域で底辺高校から働きにくる若者が多いのも事実。「太陽が西から昇ると想っている」のも二人ほど居ると聞いた。

さて、

今回はダイヤフラム系でポンプを選定する必要があった。色々と計算するのに基本的なことを 日本真空に質問したが 技術関係者からは望むような回答が返って来ない。

無駄に時が流れると拙いので、その2年前に真空チャンバーのバックストリームで渡辺氏(佐藤真空)に世話になったので連絡すると、 40年ほど昔しの文献のコピーを送ってきた。 端的にはオイラの知りたいことを解析した研究者は誰も居ないらしい。 それでもかなりヒントになる情報を引っ張ってきた渡辺氏には感謝。彼ほど良く知っているのは居ない。

困ったら「佐藤真空」に相談することを薦める。

さらっと計算して、設置して案件は終了した。

佐藤真空殿 多謝。

★真空とは申しても 低真空~中真空の領域で使うことが多い。10Paあたりまでは守備範囲。

初設計した製作チャンバーは10 ̄6乗Paまでkeepできた。 20paで外からチャンバー内z軸を上下させた。