中国製の安価な6石トランジスタラジオキットです。
777円とか980円とかでも現行販売されています。
普通の音としてまともに鳴らすには少し工夫が必要です。
(外部電源で鳴らすと普通の音で使えますが、、、、)
ヘテロダインキットを初めて触る方には、敷居が高いと思います。初キットとしてはお薦めできないです。
バーANTとIFTの距離が近くなっていて、電磁界回り込みがあります.(通常の感度にすると発振するので,あえて感度を下げて使います)。「6石ラジオにしては聴こえないキット」だとご理解の上で工作ください。
他のトランジスタラジオキットもblogにupしてありますので、 参考にされてください。
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WEB上で手にいれた1000円ラジオです。中国製ラジオ キット。(今は777円??)
6石スーパーです。開梱しました。
部品はごちゃまぜなのが、大陸らしさを表現しています。
ケースへのシルク印刷からすると、型式はS66Dです。
ケースの色が派手目の黄色です。⇒「本来のケース」の使用は諦めました。
基板↑
パターン↑
このS66Dは、「イヤホンジャック付」ですが、ジャック方向が2通りあります。
(アンテナコイルは、製造ロットで幾つかのバリエーションがあります)
購入したのは、↑写真のようなモデル
右の黄色が、オリジナルのケース。
「KIT-17」のケースに、この1000円ラジオ入れました。
この6石スーパーは、 6TR-STDと回路構成は同じです。(製造元が同じ)
IFTの配置と電池の配置が6TR-STDとは異なってます。
バーANTとIFTの距離が近くなっていて、電磁界回り込みがあります。
加えて、アンテナコイルのターン数が5~10多いですね。
減らすとアンテナホルダーとアンテナコイルの隙間が無くなる方向になるので
おいそれとターン数を減らせません。
AF段のVRを上げると 廻りこみます。
波形は いまのところ歪んでいます。(最終的に歪みから逃げれませんでした)
ゲインを下げるともっと耳が悪くなるので、バランスが難しいですね。
聴感上も、「軽度の発振」状態なのがわかります。
IFTのQダンプはお薦めしませんね。折角の特性が垂れて、サイドのキレが甘くなります。
(耳も10~15db近く、悪くなります)
いろいろとTRYしましたが、
他の6TRキットよりは、耳が悪いので、TRYは徒労になりました。
①総合的には、電池とANTの配置が??ですね。
②電池をやめて外から安定化電源で3V印加すると 耳がよくなります。
同じ回路構成なのに、
レイアウトの差による「受信感度の違い」を実感した一日です。
↑KIT-17に収納。(ケースはこの色の方がベター)
2号機
え~と、1000円ラジオの2号機も造りました。
いつものようにTR3,TR4を2SC1815に変えてあります。
抵抗値は1号機、2号機とも同じです。
1号機のスピーカーは変えてあります。(音質が多少改善されます)
1号機と2号機の波形をオシロで比較して見ると
上下の伸びが2台で異なっています。
こういうポイントが、「半導体は面白い」理由です。
耳のよさは
6TR-STD >> 1000円ラジオ
造れば差が判ります。
う~ん、1000円なら買いでしょうか????
6TR-STD が現在1300円なので、 このS66Dの回り込み具合からすれば、
このラジオキットどうでしょうか、、??、、。
6TR-STDも、S66Dも製造元が同じで流通ルートが違います。
6TR-STDとの「耳の違い」と「音の違い」は、 造ればわかります、、、。
「ヘテロダインですので、組み立てて終了とは為りません」ので、
普通に聞えるように調整してください。
WEBを見ると同じ製造メーカーの「7石トランジスタラジオ」が、eBAYにありますね
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2012.May,25追記
yahooを見ていると、最近は777円前後で取り扱われているようですね。
shop priceは980円のようです。
もう少し奮発して、KIT9-STDなどのキットの方が、のちのち飽きないと想います。
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自作派のみなさん。 GT管スーパーラジオです。