ダイヤモンド加工 フライパン:     中温度 塗装なので禿げるのは当然

 フライパンは金属製。 鉄でもsusでも銅でも 金属にてつくられている。

近30年はやりのが、テフロン加工。 テフロンをベースにケミカルをいれてダイヤモンドコーテイングが主流。オイラが処理工場を見学したのが1994年。国内特許が成立したかどうかのタイミングで見学した。 正しくは ダイヤモンドライクコーティング(当時の固有名称)、DLC処理と略して呼ばれていた。 ライク の3文字を外して表現するsiteが主流。

 常温ptfe テフロンはそのままでは、金属とフィットしない。  樹脂と金属は反応しない。樹脂なので電気力による結合は無理。 

ダイヤモンドコーテイングは、単に金属へ塗布後、加熱するだけ。 薄膜塗装後に加熱すると金属から剥がれ難くなる。 「基本は、焼き付け塗装工程」なので、金属とテフロンの親和性はない。親和性向上のためにケミカル品は入れてあるが、所詮 焼き付け塗装。10ミクロン~20ミクロンの膜厚。

 焼き付け温度は300℃以下なので、 料理温度には耐えられない。処理工場のカタログに処理温度は記載されているが、天ぷらを揚げる温度とは大差ない。(2023年6月30日に 工場WEBを確認したが天ぷら温度よりやや低い)

 焼き付け温度400℃だと金属側塑性が変化してしまうので、その温度では無理。

素のPTFEシートはホームセンターでも入手できるので、 触ってすべすべ加減を体験したほうがいい。

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嫁には、「塗装品だから禿げる。 やめとけ」 とは毎回云う。しかし当人は 理解できないようだ。

「 電気力による結合 」と「 塗装 」では親和性が違うんだが、理解できない層が購入していくようだ。

オイラは、田舎住まいのFA系機械設計屋です。金属加工品の熱処理については業界人なのでそれなりに知見はある。  くまさん、ムジナさんと遭遇する日々です。

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