真空管ラジオで音がでてこない故障時には、「外部から信号源(音)を入れて鳴るかどうか?」を確認する。信号源にはssg 或いは低周波信号発生器があり、それは市場流通している。
今日は簡便な信号源いわゆるシグナルインジェクターを紹介する。。IFT調整も視野に入れた基板。
自作するにあたり
◇◇ 注入周波数
1, 高周波増幅、中間周波数増幅に入れる信号源として455kHz(トーンは580Hz)
2, 低周波増幅に入れる信号源として580Hz。矩形波。
上記2つは常時出。
◇◇
製作ハードルを下げ「半田付けミスが無ければ動作」する回路にした。 TONE部がツインTや移相式のサイン波だと発振させられない方がごく稀に出現するが、矩形波であれば確実にOSCするので採用した。
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AFは580Hz(矩形波)
・tone部はne555利用なのでミスがなければ動作する。お疲れの6Z-P1に入れても確実に大きい音がでる。基板のボリュームMAXだとaf信号1Vほど注入できる強さになったので、通常は絞り気味でお願いします。
RFは455kHz(変調トーンは580Hz)
・455kHz注入部は ne612でosc,変調させたのちトランジスタ増幅している。無線で飛ばすほどは強くないので、ミノムシ経由で信号注入してください。
・IFT調整は 本基板で信号をいれて AVC電圧が最大になるようにIFTコアを合わせること。AVC最大値は固体差が生じているので真値は問わず。 JH4ABZ氏が方法を公開中。2022/04/13 (Wed) を参照。
YouTube:signal injector for diy tube radio
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455kHzは この数字にした。
通算421作目。 基板ナンバーRK-164.
3.5v印加でne612は動作しますが、電源は4v~6vでお願いします。
kitで領布中。
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シグナルインジェクターから455kHz信号を入れると AFの音で聞こえてくる。SP端にメーター回路を付ければ メーターが振れる。
SSGが無い場合でも、「シグナルインジェクター+メータアンプ」があれば455kHzはそこそこ調整できる。
YouTube: シグナルインジェクター + メーターアンプ
YouTube: signal injector for diy tube radio
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AVC電圧を見ながら調整したい方向けには、このメータ基板(RK-134) 。信号源に455kHzを使えばマジックアイなしでIFT合わせできます。
YouTube: s meter on tube radio. using AVC . 「真空管ラジオAVC電圧でSメータ振らせてみた」:基板確定版
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・ssgの中古相場は2万円より下だとは思う。
・メータアンプは6Z-DH3Aの後段に入れることも考えて、OP AMP 741を使った.
メ-ターアンプはRK-169
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シグナルインジェクターはRK-164