佐賀の六角川では、平成2年7月において基準地点住之江橋では2,200立法メートル/秒が算出されている。武雄河川事務所が公開している。年間降雨量は1700mm。
あの川幅で2,200立法メートル/秒は少なすぎて奇怪しい、、、とオイラは思うが、公的には2,200立法メートル/秒。 本当は4,000くらいじゃないのか?
これ、流下断面と流下量からすれば、河川の護岸近傍での流速は4m/s秒程度になる。
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加えて、「年間降雨量1700mm」もかなり妖しい、山がある地域にしては妙に少ない。ため池が多数ある地域なのか??? 米作に苦しいはずだ。
上流に位置する 「佐賀県武雄市西川登町大字神六にある矢筈ダム」は国土交通省の管理であるが、降雨計が置いてない。
では気象庁はどうか?
矢筈ダム
降雨量はアメダス地点で計測されるので人家近くにある。しかし大町町にもアメダスがないので、大町町に注ぎこむ六角川の降雨は気象庁も国土交通省も観測していない。つまり「年間降雨量1700mm」の論拠がほほ存在しない。「雨は山で降る」ことを知らないお馬鹿の集まりである。
公務員にとって都合のよい情報だけを利用するのは、その特質である。今回も科学的根拠がほぼゼロの年間降水量を採用している。「基準地点住之江橋2,200立法メートル/秒」は30年に3回発生しているので、統計的には「基準地点住之江橋3,400立法メートル/秒]前後の数値を100年に一度の大水とするのが正しい。
最後に致命的なのは「川に流れ込む降水エリア」で1つも計測していないことだ。公務員は仕事をサボっている。
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矢筈ダム
上の写真は河川事務所に公開してあった。 この護岸状態では 大水時の流速でえぐられてもっていかれる。 これほど酷い護岸状態は長野県にはない。
水位観測、水量観測をしている人間なら判るが、大水時には概ね50倍~100倍の流下量に膨れる。この川幅ではその大水を飲み込む流下断面積がない。 結果、溢れ出る。おそらく行政はそれを理解していると思う。
ここに基本高水の一覧表が公開されている。 流域面積は341km2である。長野県の砂防ルールを適用すると「5,400立法メートル/秒 」前後の洪水量になる。 「2,200立法メートル/秒」の数字は奇怪しい。
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オイラが住む田舎の山では年間降雨量3300くらいだ。「六角川が2,800立法メートル/秒」であれば まあまあ説明がつく。