・真空管には200Vや100V等の電圧印加でないと使えないと思われていた時代に、12V印加で使えることを1992年CQ誌上で公開したのはJF1OZL氏。以降10V,12Vでの作例が多数みられるようになった。
約30年経過した今、それは常識にまで広がった。低圧駆動で真空管機器を扱うプロエンジニアすら歴史経緯を知らない。(どこぞのメーカーだかわかりますね)。「プレート電流が多い球の方が作動させやすい」ことを見つけたのもJF1OZL氏である。知見と努力に感謝候。 JF1OZL氏に感謝候。
以下、JF1OZLサイトからの転用。
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簡単な4石FET式中波ラジオ(作品no,108)
出力トランスはST32。。。1.2k:8Ω
シンプル4石FET式中波ラジオ
古いラジカセを、別のページに紹介して在る「自動CW,CQ発生器」に使用していたら、テープレコーダーのテープ駆動ゴムベルトが切れてしまいました。(なにしろ1日に100回も巻き戻しするのですから、テープレコーダーにとってはたまったものではないのでしょう。)それで、ラジカセの中波ラジオだけを取り出して再生して、作り直ししてみました。ただし、そのまま作り直しするのではつまらないので、一ひねりしてみました。ずいぶん昔に、トランジスター6石式ラジオをキットで作りましたが、当時のゲルマニウムトランジスターは発振しやすいやら、ちょっとバイアスを流しすぎると壊れてしまうやらで、使いにくかったもにでした。その後、FETが現れて、ラジオも作り易くなったのですが、その当時、同時に半導体のIC化が進んで、ラジオもICで作られる様になってしまい、FETだけでラジオを構成した回路は、商業的には使用されませんでした。いつかは、これをやってみようと前から思っていました。また、話は変わりますが、戦前のアメリカ製の電蓄やラジオの回路を見ると、3極管が、ゼロバイアスのトランス結合で使われており、低インピーダンスのトランス結合 で駆動されています。これも前からやって見たかった事です。前置きが長く成りましたが、「FETをゼロバイアスで全段使用した簡単なスーパーヘトロダイン受信機」がこのラジオのテーマです。
格段の電圧利得と消費電流(実測値)を示します。
最大低周波出力====1mW(8オーム)
製作の注意を述べます。中間周波コイルは普通のトランジスターの回路とは1次2次を逆に使用しています。2次側に同調側がきます。発振コイルはラジオの基板からはずす前に、足の接続方向を確かめて置いてください。中間周波は2SK241をゼロバイアスで使用していますが、発振はしませんでした。心配していたんですが、、、もし、発振する様なら、ソースとグランドの間に100オーム~1kオームの抵抗を入れて、利得を下げてください。ゲルマニウム検波器はここでは80%の検波効率を示しています。ハイインピーダンスで動作させている成果でしょう。小さな低周波増幅用FETのシングルA級増幅器で、しかも電源電圧3Vでは、低周波出力は1mWしか得られませんでしたが、ヘッドホンの駆動には十分でしたし、静かな部屋では、十分スピーカーでも聞こえます。有り合わせのFETで作りましたが、全て2SK241で作ってもOKだと思います。私の住んでいる土浦市で鳴らすと、NHK(JOABとJOAK)とIBS(茨城放送)は59、TBSや文化放送は55位でした。中学校の教材には、この回路の方が6石トランジスターラジオより作り易くて良いのでは無いでし ょうか。十分実用になります。
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