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電子ボリュームICを使ったマイクコンプレツサーの続になる。 松下電子のAN829。9Vで使ってみた。
製作記事原典は、JA1BLV関根OMの寄稿記事だ。 原典はBBD使用の正負電源だったので、オイラはBBDなしの単一電源にしてAN829制御はトランジスタにしてみた。
試作基板が届いたので実装してみた。
①
無信号時のAN829:13番ピン電圧は、4.5Vほど。
13番ピン電圧を下げると増幅度が低下するボリュームICだ。
②
この電圧まで下げることが出来た。 1.60V前後だ。
これ以上COMPさせると出力波形が歪んだ。 電源電圧を上げると改善される。
上記、13番電圧時の波形。
出力3mVにまでCOMPできる。 およそ50dBほどのCOMP量になる。 3mV出力では小信号過ぎるのでバッファーが必要だ。
③
出力を15mVに固定できるCOMP量は30dB弱だ。原典はAN829からの直接出力なので、この位のコンプ量を上限としていたようだ。
まとめ。
AN829の性能確認できた。
COMP量は10dBもあれば良いと想う。
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参考にAN829のデータシートの写し。
1.60V近傍だと70dB近く COMPできるICだ。実測はここまではないが50dBはある。60dBに近い。
VCA ICの後発に「三菱M5283P」があるが、24v電源(正負12v)が求められる。コンプ量も100dBほど取れるが、肉声信号に対してはCOMP量は20dBもあれば充分のように思う。COMP用として、M5283Pはオーバースペックになるように思う。 COMP量よりも時定数が設計の肝。
JH1FCZ氏のダイオードクリッパーだと10dBもクリップさせると歪が酷い。ガサガサ云う。5dBならばほぼ判らない。
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データが取れたので 基板を本手配する。
nhkのアナウンサーで音声強弱が40dB前後らしい。 素人なら60位だった記憶だ。 COMP量はmax 20dBもあれば良いと思うが、af outに10dBバッファーを入れた。