先日の12V実験で真空管は「供給12Vで50Mhz帯で発振・増幅する」ことがわかりました。
今日は、「DC12Vで使うとどの位電圧ゲインが取れるのか?」の確認です。
12V球でワイヤレスマイクを製作しました。
ごく一般的な回路です。
球は12AX7.12BY7,12BE6です。
↓発振波形。普通に発振しています。
3A5を9Vで発振させた場合より弱弱しいのは、本機はプレート同調ではないからです。
↓左が6GX7のレフレックスラジオで受信した波形。右がMICへの波形。
飛距離は80cmほどです。発振が強くないので、この程度の距離です。
2~3m飛ばしたい方は、プレート同調にするか、
或はオイラの他の記事を参考にしてください。
↑12BY7が一番明るくみえます。
↑12AX7 1球で34dBほどゲイン取れました。
↑12BY7のプレート電圧は概ね4Vになってます。ゲインは15dBくらいです。
プレート負荷が47KΩで8V掛かっているので、
オームの法則から12BY7へのプレート電流は0.2mA弱です。
電流が少ないので トランス変調に使うには苦しい動作点ですね。
12BE6のg3に変調を掛けて、12BE6をプレート同調させると面白そうですね。
↑OSCコイルは、GT管ワイヤレスマイクでも使ったPA-R63です。
↑12V電源はリップルやノイズの少ないものを使ってください。40KΩ⇒47KΩに訂正してください。
測定機メーカーさんの電源を推奨します。
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「12BY7も12V動作する」「ゲインが15dB」が判ったので、実験終了です。