オイラがラインのリペアマンだった頃のお話。
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「動作していたものは必ず直る」って製造ラインでの先輩達によく聞かされた言葉です。
素の基板に部品挿して、タムラの半田槽に流して、日置のボードチェッカー通してました。
まだ噴流式が登場する前の半田槽でした。
★ボードチェッカーで弾かれたものは、頑張って部品交換しても動作しないものが大部分を占めます。
1枚のボードチェッカー不良に1時間も掛けて直していると、かんたんに日が暮れてしまいます。
★ボードチェッカーでok出たものは、ケースに組み込んで実動作上で確認します。
(チューナーはトラッキング工程へ入れます)
で、製造ラインで経験する不良の要因は多々あるわけです。
一番原因を突き止めにくいのが、プリント基板のマイクロショートかな、、。
「30倍の顕微鏡で拡大してみても、隣同士のパターン同士がつながっていないok品」なので、原因解明には苦労します。
パターンショートの確認で、「テスターで 導通確認してもok品だけど、動作不良」は時々あります。
これらを直せて、一人前になるのですね。
製造ラインでリペアしていた誰もが、経験していることです。
★記憶に残っていることでは、上記のマイクロショートによって、
テープheadのヘッドアンプ部の周波数特性がLRで揃わなかったことかな、、、、
TRを変えたり、CRを変えてF特性が揃うように細工したけど、、、、
中々、悩みました。
★IC化が進んでいなくて、ガバナ回路がTR構成だったり、良い勉強になりました。
★オイラみたいな「ラインのリペアマン」の経験者って、数千人以上いるんじゃないかなあ、、。
各県に25人でも1000は越えますね。
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