SANSUI TU-X1では「 Sメーター回路は AGC電圧とはほぼ無関係」。
AGC検出より前段での信号でSメーター電圧を生成していた。
LA1600ではAGC電圧利用のSメータ回路に人気があるが、 ここにC経由で半導体をつるすとAGC電圧が変わってしまう。結果、感度が落ちることになった。
それは「結合コンデンサーに漏れ電流がいつも存在する」ことが原因である。
直に半導体をつなげると もっと悲惨な状態になる。
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引用
図5において容量の小さいコンデンサ (0.022 μF 50V) は、充電開始後約100秒(約1.7分)で時間に依存しない定常電流が流れるようになりました。これは充電電流や吸収電流とは異なり、電荷の蓄積を阻害してエネルギーの損失を引き起こす電流です。これを「もれ電流 ileak 」とよびます。ただし、もれ電流には以下のような要素があります。
引用元はここ。
旧社名は、新町コンデンサ(株)。
マイラーコンとポリエステルコンデンサーの名門である。
オーディオ愛好家なら知っていて当然な会社。
オイラも1台、新町コン向けに装置を設計・制作した過去があったのを今日思い出した。
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実験では 0.022uF で 200ピコアンペア程度は流れる。
聴感で感度変化が分からないAGC電圧は0.01V(LA1600)なので、許容範囲をそこに定めて 何か策を考えてみる。
WEB上でみかける差動式は 感度変化が生じるので役立たずなことは確認済み。
PIN6に接続するCは100PF程度が上限になるとすれば、電圧変化を次段回路にドライブしにくい。(
80dB程度の増幅が必要になる気配)
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LA1600を3V供給で使うとPIN6電圧が低い。
2.5V程度で動作する低電圧型OP AMPを探してみる。⇒ NJM2115がよさそうだが、入力PINに内部から1.7V程度はかかるらしい。
、、と回路イメージはできた。