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先日の実験をうけて、基板修正したのが今日届いた。
JRCのIC、NJM2783を載せてCOMP具合をメーターで見れるような回路にしてみた。
ICがSSOPなので 不器用な方には半田付けは苦しいことが予想されるが、時代はリフロー半田に突入して早30年なので、リフロー用部品にこちらが合わせる必要がある。
NJM2783の優位点は、ダイオードクリッピングではなく、自動ゲインコントロール方式ゆえに歪み面で良好。加えてアタックタイムがTA2011などよりは格段に速いことなどが上げられる。
このICはここで国内調達できる。この瞬間では120個(国内には40個)くらいの在庫だ。このICはおそらく生産終了品だろう。
コンプレッサー基板には、 コンプレッション後にLPFとメーター回路を載せてある。 廻り込み対策にMIC直後にLPFとフェライトビーズを回路に入れた。 LPFはNJM2783の前後にそれぞれ1段ある。
① まずICサイズ。 6x6mmほどのサイズに14本脚がある。
② ささっと半田付け。
「両面テープで貼り付けは、テープ厚分 浮くので駄目」。 呼び半田をランドに行なってから実装する。呼び水と同じ。これを予備半田と書いてしまうと半田経験が無いことが露呈してしまう。(冊子・WEBでも間違っているのが主流だ)
半田後、必ずテスターで導通確認をする。
③他部品を実装する。 順序は不問。
④ LPFの作動具合を確認。 1dB 下がるのがこの周波数。
3dB下がるのがこの周波数。 MIC直後のLPFはRFストッパーなのでaudio用にするなら、CR値を変更のこと。
⑤ 次にCOMP点を確認する。
写真のように1.2mV 入力(赤指針)で COMPが掛かる。
上の12倍の15mVを入力させても、出力は同じだ。
このCOMP開始点はICの増幅度、ICの「1番ピン⇔2番ピン」の抵抗値に依存するので、ここを可変抵抗にしても良い。オイラはこの抵抗値をジャンパ-ソケットの差し換えで換えるようにした。
ジャンパーで差し替えると0.5mV近傍からCOMPする。(下写真) ここまでの低入力でCOMPさせる必要は薄いので、使用マイクの出力値と相談しながらCOMP開始点を決める。
TA2011Sでは3mV近傍入力から作動するらしい。
「1.2mVでcomp開始」に決めて次の「compメーターの確認」にいく。
⑥ COMPメーターをつけてみた。
0.8mVだとこの振れ。
2.8mV入力だとレッドゾーンになった。
⑦ 作動が良さそうなので バラックでメーターをつけた。
1.2mV入力でレッドゾーン入口に合わせることが偶々できた。
低周波発振器 ⇒ NJM2783 コンプレッサー基板 ⇒ラジオの外部入力⇒ SPで確認した。
SNは80dBほどは確認できたがそれ以上はオイラの設備では無理。
この剥き出し状態でもブーン音もなくSPから聴こえるのでOKだろう。
⑧
メーターの振れ具合は動画参照のこと。
ある点で出力が増加しない「comp状態中」も確認できる。 良いICだが製造年が10年以上昔なので製造はおそらく終了だろう。まだ今なら入手できるらしい。
YouTube: Useing NJM2783 , mic-comp P.C.B
通算243作目。
このNJM2783コンプレッサー基板は、基板ナンバーRK-14になる。
ここで明日から領布開始。
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