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以前、ここで取上げたように磁気アンテナ(バーアンテナ)にはテストループがMUSTだ。
テストループは90年代には製造されていたかどうかも妖しい。 オイラのは1970年代後半の製造品。
目黒も松下も大松も標準信号発生器用テストループの製造は2000年には終了していた。販売在庫品も底をついた。現行流通品はゼロ状態だった。
さて、そのテストループが数十年振りに製造された。 祐徳電子さんから販売開始された。
自称「ラジオのプロ修理技術者」もこれが入手できるとホっとするだろう。
◇箱を開けた
BNCケーブルも付属していた。
「パイプベンダーの曲げ型をよく見つけたなあ!!」と驚く。昨今、このような小さい直径の金型は市場にないと想うがどこで見つけてきたのか?
◇支柱は「円筒研磨加工後、ハードクロムメッキ処理」と加工プロ仕上げ。日本の会社よりメッキ処理が上手い、こりゃ驚いた。インローに拘って丸研してある。
通常は「ミガキ棒のままニッケルメッキ」が加工費としては安価。
下の写真のように、ハードクロムメッキ処理は国内では2000円以上の鍍金費用になる。
機械設計屋のオイラからみて「贅を尽くした」と想える。
◇スタンドベースは「電着カチオン塗装」。
「ここまで手間掛けるの?」が率直な感想。 今の時代なら黒染めで安価に済ませて終了だろう。
◇さて電波を飛ばしてみる。
正常、受信中。
◇ HF仕様だが、2mまでは信号を入れて確認してある。
6m,2mでバーアンテナを使うかどうか?
祐徳電子の社長さんは、松下電器の元エンジニア。 ラジオ系のエンジニアだ。 それゆえに良く判っている。
よく現代に復刻(復活)させたものだと感動し、感謝します。
復活の切っ掛けは、数人の自称「ラジオのプロ修理技術者」がテストループの必要なことをオイラのblogで知って、祐徳さんに、中古品の捜索依頼を掛けたことがが起因。テストループの内部構造と材質はオイラからも情報提供は行なった。
機械設計屋が作るともっと手間を省いた安直なものになるだろう。
入手希望者は、祐徳さんに問い合わせのこと。
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EBAYでは往時の未使用品(日本製)が、日本円で7~10万円弱で取引されている。 往時のものを必要とするならEBAYにて調達をお薦めする。不思議なことに、テストループアンテナは日本製しかEBAYでは見たことがない。
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COSMOSのおやっさんから連絡が来た。
どうもこれから先もセミキットは製作しないようだ。
おんな城主直虎は史実とかなり違うので、NHKに注文をつけているようだ。 直虎研究の第一人者からの忠告をNHKが受けるか? 史実とちがうデッチ上げにするのか? 興味深いところだな。
史実に忠実だった大河ドラマが、近年変質していく様もなかなか面白いな。
このCOSMOS セミキットはYAHOOで落札した。2013年冬に25000円前後だったと想う。
メーター付きはこの1品だけだと想う。
印字面はアドビ イラストレーターで作図されている。 もちろん自分仕事場の印刷工房で印刷。
ええ、プロです。
]]>雪が舞って今日は寒い。
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掲示版で話題になっていた。
オイラの知っている情報はそこに上げておいた。
①Pre-emphasisは、以前から米国siteにあります。世界標準かどうかは判りかねます。
national radio systems committees (略NRSC)の
http://www.nrscstandards.org/SG/NRSC-1-B.pdf とかにあります。
ここも参考にどうぞ。
上の特性表を見ると 「ラジオのAF部で補正」することは必要だろうな。
「どうやって補正するか?」はNHK発行の本に記述がある。
まずは本を手に入れることをお薦めする。
②日本国内でのAM方法のエンファシスはARIB(電波産業会)でも制定していないようです。公開資料からは見つけられませんでした。
ここに情報あり。
上のサイトにありますように、放送局(免許局)ごとの任意になっているようです。日本放送では1982年から実施のようです。
「オプチモードAM」で多々情報あります。
これも参考に。
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放送局の音声処理を担当されているプロの方々からのエンファシス技術情報がもう少しあると、中身が深まるのですが、、、。送り手が音に脚色しているので、詳細な情報を探すのは困難ですね。
★元々、家電メーカーがラジオからの音に対して設計思想が不足している故に、高域が垂れた音になっています。 データからもそれは裏づけされています。
音の送り手が、なるべく良い音(高域がフラットな音)でリスナーに聞いてもらいたいことから、80年代からエンファシスが採用されていますね。
★ さて、IFTの帯域制限を受けない高1ラジオでも、高音側は垂下り曲線ですね。これはご存じのように検波管の負荷側(+B)に 100PF程度のコンデンサーで、高周波~可聴高域を減衰させる回路になっているからですね。 音の高域に影響を与えない数値として、浅学諸兄の計算では 50PFが推奨されています。 私は通常47PFにして、高域垂を少なくしています。「配置と検波管」によっては、コンデンサーが無くても支障ない場合も あります。
アンテナから入った信号が音域特性の凸凹無く真空管ラジオのスピーカーから出てくれば良いのですが、難しい要因が下記のように幾つかありますね。(スピーカー音圧の凸凹まで言及するとラジオ向けの安価タイプは全く使えないことになるので、考慮から外します。)
1,IFTの特性
2,検波負荷差によるIFTのQの低下の違い。
6H6などの専用検波管と複合管6SQ7では「吊るされたIFT」のQに差が発生しますし、検波能率も10%強違うので、検波できないIF成分の大きさに差が発生します。詳細は古い本にありました。
Qが低い方がフラットに近いので、Hi-Fiを目指す先学諸兄はQを下げるように推奨されていますね。同調回路すべてで低いQが推奨されています。
3,検波段のLPFの定数差による高域垂れの差
4,出力トランスの特性差。これがかなり曲者。
などの要因で凸凹の無い音で鳴らすのは難しいですね。ラジオ工作派なら、それでも凸凹少ない音にしたいと思うのが当然です。
audioのように、鉄を高周波焼き入れできる周波数(20kHzで焼入れok)までフラット特性追求するほどは必要ないですが、3kHzまではなるべくフラットにしたいですね。そう思いつつ自作しています。
任意の周波数で、ハイ・インピーダンスにして特性を持ち上げる工夫は、真空管ラジオでも使われていましたし、NHK発行の古本にも記載がありますね。先達の工夫を反映しつつ、自作ラジオ造りしてます。
ラジオ工作派でも「己の耳」を鍛えることは大切なので、JBLのEVEREST DD66000などで音を聴くようにしています。
真空管ラジオの音に注意して自作するラジオ工作派は至って少数だ。ラジオ修理にしても残留ノイズに注目して修理するサイトを幾つご存知ですか?
残留ノイズや音色に注目しないなら、「自称ラジオ工作派」に成り下がってしまうだろな。
]]>
YouTube: 再生式はいぶりっどラジオ 1-V-2 デジタル表示
YouTube: 不動のspeech processor KP-12Aを直してみた。その2
YouTube: スピーカー ラジオ 自作 :ケースに合わせて基板作成した2例。
YouTube: This straight radio is having s-meter ; ta7642 radio 。RK-94v2
YouTube: 自作:ミニチュア真空管ラジオ. using bell brand speaker which is made in usa.
低周波発振器の出力インピーダンスは600オームです。この廉価品も600Ωです。
デジタルオシロの入力インピーダンスは1Mオームです。 低周波信号の波形観測には、インピダンス600オームで観測するのが基本です。 Z=600Ωの信号をZ=1MΩでみるような間抜けなことをしてますか?
あなた間違っていませんか? 道具は正しく使いたいですね。
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・SSGからの信号を電波で飛ばす方法についてお問い合わせを多数いただいたのでご紹介しておく。あちこちのwebを見ると修理する側のクオリティが随分と落ちている。
この2016年時点で「ラジオの調整」と検索してtopに出るsiteでは、テストループを所有していない。つまり素人が大きな顔で、記述している。素人でも正しく記述されていれば安全ではあるが、どうかな?
・業務でラジオ/テレコ修理を経験してこない素人が、エンジニアのマネで修理しているのが大多数の時代になり、「修理技術者もどき?」が幅を利かせているので、基本すぎるがあえてupしておく。掲示板で 当該ラジオ型式の修理方法のやりとりをして、掲示板での指示通りに修理したラジオを「さも己が直したようにしyahoo出品している様」をリアルにみてその経緯を知っていると 新しい分野のパロディに充分見える。「自力で直すチカラがなく他人に頼ってでも、小銭を稼ぎたい」とは日本人としてどうなのかな ??
・掲示板の指示に従って直されたラジオを手に入れた方は、該当掲示板でのやりとりを知ってどう思うかな?
・昭和35年の雑誌広告を撮像した。概ね56年前のことので当時10代のラジオ少年だったならば当然知っている内容だ。 現在30代ならば覚えておいたほうがよい。
・webをみるとプロの修理者は2人だけ居る。後は「モドキ」だろう。
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基本をひとつ。 低周波発振器の出口は、インピーダンス600オーム。アッテネータも600オーム。VTVMも600オーム。 この詳細はJIS参照。
オシロの入口は1Mオームと云うことは低周波信号の波形を1Mオーム(オシロ)で直接観測するのは間違い。オシロ波高をインピーダンス換算して値を算出していますか? 600オームで入れた信号を1Mオームで計れますか? これ計測基本だがこれもできなくて大きい顔するのが多数派。
AF信号を計測するにはVTVMは必須。 モドキはVTVMを持っていない。低周波の計測は600オーム。 JA1AMH高田OM愛用の 「リーダーの1Mオーム オシロを持っていない」のは100% 電気エンジニアではない。直視して良否判別しやすいのでLBO-551(552)がわざわざ開発(特許)されたことを知らぬのは、公務員等文系の電気計測とは無縁な人物。
VTVMを所有しないweb siteは間抜けと推認してもよい。LB0-551(552)を持たぬweb siteはAF観測しないweb siteと推認しても外れてはいない。
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スーパーラジオでの調整方法である「トラッキングの仕方」⇒ ここ。
NHK 567kHzや594kHz 等の低い側で感度が不足する場合の対処もここに 明示してある。
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①まず、三和無線測器研究所の広告。昭和35年の雑誌から。
標準信号発生器(SSG)とセットでループアンテナを使う。これは往時のラジオ技術者の基本。オイラも20代時代に教えられて使ってきた。(業務でラジオ修理)
「何故セットなのか?」は、画像の説明文を読めば理解できると想う。
50KC~なので455KCを飛ばせる。
と説明通りにSSG値を直読できる。無線電波を受信する機器に有線で信号を入れるのは不自然だよね。
オイラのは、目黒。商品名「テストループ」の文字が読める。
「ラジオ調整 テストループ」で検索すると、オイラのように「業務用テストループ」を所有するsiteが2人だけ見つかる。お一人はエンジニアだった方。もう一人は現プロ。他は無さそうだ。やはり、修理する側のクオリティがかなり落ちている。
ラジオ修理をしてyahoo出品する圧倒的大部分が「業務用テストループの所有はない」ようだな。
75ΩなのでNコネクター。 この頃は測定器VTVMもNコネクター。(現代はBNCだが)
3つ上の先輩のM氏も同僚のS氏も テストループで時折ラジオ調整しているといまも聞く。
「テストループを所有し使っているか?」 or 「持っていない」が、修理業務経験者と素人との違いだろう。
現在の入手方法は、年1回ていどみかけるYAHOO出品をgetするしかない。
見様見真似でラジオ修理を始めるのは当人の勝手だが、修理業務経験者なら半導体ラジオで1万台程度は軽く修理しているので、修理経験の桁が大幅に違うだろう。(2桁?3桁?)これだけの台数を趣味では治せない。(趣味では総時間が不足。)
「プロとアマチュアとは決定的に違う。どこが違うか?」 。プロは数をこなしているので、仕事が安定している。
ラジオ修理業務では、「標準信号発生器+テストループ」はmust。
②不幸にして「標準信号発生器+テストループ」でない場合にはJISC6102-2に準拠のこと。
JIS C6102-2によると
「標準無線周波入力信号は,適切な擬似アンテナ回路網を介して受信機のアンテナ端子に印加するか(第1部の表 III 及び図 5 参照),又は標準磁界発生器で信号を受信機の磁気アンテナに誘起させることによって印加する。」と定められている。
1部記載の擬似アンテナ回路網を見ると開放線の長さが、5m と10mでは 擬似アンテナが異なる。また受信周波数帯によって 回路定数も違う。 磁気アンテナのラジオだとテストループで調整するので擬似アンテナ回路網の組みなおしは不要だ。
「長さ5m程度の室内開放線アンテナのための100kHzから1.7MHzまでの周波数範囲の擬似アンテナ回路」では図示のようにCは無い。この場合はCが存在するとJISから離れた「自己流の好き勝手な調整方法」になってしまうので注意。
この「好き勝手な調整を行なう」のは知識不足に加えて民度も低い証になるので、ご注意されたし。
JISはここから読める。
開放線アンテナのない「市販ラジオ」では、標準磁界発生器で信号を受信機の磁気アンテナに誘起させることになる。 このためにテストループは必須であり、プロエンジニアはそれを使っている。受信機の磁気アンテナに誘起させることがポイント。
yahooで「ラジオ調整します」のようなものが出品されているが、それがJISにどのくらい準拠しているのは知りえない。プロエンジニアがJISを知らぬとは考えにくい。自称「プロ」の可能性が非常に高い。
③おまけに、松下電器からFMラジオキットが販売されていた写真。
ラジオ工作派なら、手に入れてみたいものだ。⇒半年後だが手に入れることができた。
2017年6月5日 追記
雑誌で、春日二郎OMが「模擬回路の さらなるダミー回路」に言及されていた。
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2017年11月11日追記
ここで取上げたように磁気アンテナ(バーアンテナ)のラジオ調整にはテストループがMUSTだ。日本工業規格がそう定めている。半導体ラジオ・チューナーには必須だ。
テストループは90年代には製造されていたかどうかも妖しい。 オイラのは1970年代後半の製造品。
目黒も松下も大松も標準信号発生器用テストループの製造は2000年には終了していた。販売在庫品も底をついた。現行流通品はゼロ状態だった。
さて、そのテストループが数十年振りに製造された。 祐徳電子さんから販売開始された。
自称「ラジオのプロ修理技術者」もこれが入手できるとホっとするだろう。プロエンジニアは会社の業務でラジオ調整(JIS)について教育され知識として身につけている。しかし、プロの修理業務経験のない方は、好き勝手に非JISな方法でラジオ調整する。 JISに非準拠ゆえに、自称「ラジオのプロ修理技術者」と呼ばれる。
◇箱を開けた
BNCケーブルも付属していた。
「パイプベンダーの曲げ型をよく見つけたなあ!!」と驚く。昨今、このような小さい直径の金型は市場にないと想うがどこで見つけてきたのか?
◇支柱は「円筒研磨加工後、ハードクロムメッキ処理」と加工プロ仕上げ。日本の会社よりメッキ処理が上手い、こりゃ驚いた。インローに拘って丸研してある。
通常は「ミガキ棒のままニッケルメッキ」が加工費としては安価。
下の写真のように、ハードクロムメッキ処理は国内では2000円以上の鍍金費用になる。
機械設計屋のオイラからみて「贅を尽くした」と想える。
◇スタンドベースは「電着カチオン塗装」。
「ここまで手間掛けるの?」が率直な感想。 今の時代なら黒染めで安価に済ませて終了だろう。
◇さて電波を飛ばしてみる。
正常、受信中。
◇ HF仕様だが、2mまでは信号を入れて確認してある。
6m,2mでバーアンテナを使うかどうか?
祐徳電子の社長さんは、松下電器の元エンジニア。 ラジオ系のエンジニアだ。 それゆえに良く判っている。
よく現代に復刻(復活)させたものだと感動し、感謝します。
復活の切っ掛けは、「数人の自称ラジオのプロ修理者」がテストループの必要なことをオイラのblogで知って、祐徳さんに、中古品/新品の捜索依頼を掛けたことがが起因。テストループの内部構造と材質はオイラからも情報提供は行なった。
ある意味で、自称「ラジオのプロ修理技術者」に感謝すべきだね。
機械設計屋が作るともっと手間を省いた安直なものになるだろう。
入手希望者は、祐徳さんに問い合わせのこと。
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MWでのトラッキングについてはここに列記済み。
YouTube: AM transmitter ,using mc1496.
民主党政権時代に最低賃金を1000円に上げようとしたが、それを潰したのは自民党様です。覚えておいででしょう。 色々な幹部の方が、1000円賃金を批判してましたね。もし忘れているなら痴呆症を疑ったほうが御体の為です。
現政権は、さて批判したのにも係らず最低賃金を1000円したいらしいですね。まあ一貫性がないがな。
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検索エンジンで「グリッド・リーク検波」を調べると 上位にオイラの記事が来て、とてもビックリしている。 枯れた技術なので、大方の「真空管ラジオの本」には説明文が載っている。
そのような情報は、①先ずは、本を手に入れて読む。②そして自分の手で造って確認する。③そして真偽を検討すればよい。
再生式ラジオは受信中にデジタル表示できる。そりゃ当然のことだ。
YouTube: はいぶりっどラジオ 1-V-2 デジタル表示
この1-V-2の製作記事はこれ。
再生式ラジオの再生状態をLEDカウンターから見ると、
強く発振していると 表示する。
弱く発振していると数字がちららちしている。 だが音声がまともに聞こえるのでこれが再生状態だ。(カウンターで検出できる程度の発振強度状態だ)
①「バリコン ⇔グリッド抵抗」にオシロプローブをあてた。
SG電圧の増減でオシロの波形が大小する。VRを絞ると横線状態になる。SG電圧で発振強度がコントロールできることを示している。発振振幅も安定している。自動制御が効かない発振ならば暴走状態になるが、アンダーコントールできる。
波形はよく見かける波形。
②LED式表示器への 信号引出し点での波形。
YouTube: 再生ラジオの「表示器への信号取り出し点」波形
グリッド側で引き出すよりは弱い。JH4ABZ式LED表示器はこのレベル程度入力でも計測するので優れものだと想う。
グリッド側で取り出すとLC共振回路にお邪魔な負荷が吊り下がり、Qが下がるのでお薦めはしない。
③ベストな再生状態を探る。SP端にオシロを接続し受信音を波形で計測。
波形を見ると判るように、ベストな点がある。音でも聞き分けできる。この時カウンターは信号を拾っているのでラジオは発振状態ではある。
オイラが持っている本には、ピー音、ボー音など差分によるビート音が聴こえる状態を帰還発振。支障なく音が聴こえる状態を再生状態と区別したニュアンスで記述がある。
カウンターが信号を受けているのは事実であり、数字表示しながら放送が聞こえるよう調整できるのも事実だ。オシロ波形からは多くのことを学べる。
上手に再生できている時は残念ながら発振している。(動画のように周波数カウンターが反応している)。
高一部の同調バリコンを回すと信号が強弱するので、入力に応じて再生されていることも判る。
④もう少し触ってみた。
強い発振になってしまうと放送波がなくてもoscする。(当り前ですね)
まとめ
軽微な発振状態でラジオ受信できる。これを再生検波状態と呼ぶようだ。
強い発振状態では音声には為らない。強い発振になる前に「ベストな検波状態」がある。
発振強度はコントロールできる。これは普通の発振回路と同じ。
いわゆる「発振の一歩手前」ってのを今回は動画にUPできた。(ただしカウンターは反応しているので強い発振の手前と呼ぶのが良いと想う)。言葉だけ一人歩きしたようで、実際には軽微な発振状態が感度よい、取り分け強い発振の手前がgood.
「如何に軽微な発振をスムーズ化するか?」 これは結構 難しい。並3コイルの出来とバリコンの相性もある。
グリッド抵抗とC値の設計方法はNHK発行の本に記述があるので一読をお勧めする。
再生式ラジオの理解が進みましたでしょうか?
再生時は軽微な発振状態だ へ続きます。
再生検波に相応しい球はバリミュー管だ。古書にも列記がある。特性を考えるとバリミューに帰結する。とりわけややお疲れで増幅度が少し下がった球のほうが、電圧に対するレスポンスがゆるやかなのか? いたって具合が良い。 再生動作のsg電圧はコイルの巻き数(比率?)に依存するので、様々な製作記は参考情報として眺めるのが良い。
2016年6月17日追記
オイラが部品購入で好んで使っている「マルツ」さんのWEB
「懐かしのラジオでラジオの基本をおさらい 第1回」記事中の説明文が
「再生式では発振(ピーー音)寸前で再生バリコンを調整し、この時が最大感度です」とあるが実際には再生時は軽微な発振状態なので、訂正していただくようお願い申し上げた。 広報性の強い販売商社さんゆえに正しいことを伝えていただきたい。
さて、訂正されるか? そのままか?
自分で手持ちの再生式ラジオに周波数カウンターを当てればすぐに判ることなんだけどね。
どうも、訂正される気配はないようですね。
]]>昨年末以来なので、実に7ケ月も進展させていなかった2バンドラジオです。
トラッキングも感度調整も春には済ませてある。
このままだと埃だらけになりそうなので、ケースには入れた。
下の写真のように、テプラを貼った。
ツマミの取り付けには、「押し子」を使う。
ミスミでは、セットピースと呼んでいるが、40年前にオイラが知った時には「押し子」と呼ばれていた。ネジ屋さんで入手できる。
パネル面のANT-TRIMがVRだけで、回路上は空いている。
ここに2重ボリュームを付けると、BFOの注入量とFreqがコントロールできるので、
BFO追加は、「2重ボリューム+2重ツマミ」を入手後になる。
原構想のラジオとしては完成。
+アルファでBFOの載せる予定(2重VRの入手次第)
このラジオに似合う「2重VR」って結構入手が困難です。
無線機の2重VRだとツマミがこのラジオに攣り合わないので、探してます。
**********************************
以上、第105台目の製作記事でした。
自作の短波ラジオたち
短波帯がOSCしてくれなかった7球スーパーラジオの続きです。⇒前の記事
念のために、OSCコイルを別なものにしてトライ。
やはりOSCしない。「結線間違い?? 」が脳裏を横切る。
BC帯真空管式ワイヤレスマイクの製作経験を思い出すことにした。
配置をどうみても「発振の切っ掛けが弱い」気配なので、セラミックの104を追加した。
6BY6のG2(6番ピン)にもう1個追加したので、104+104になっている。↓下の写真参照。
いままで、鳴らした短波ラジオ2台は104が1個で足りたが、本機はもう1個必要だった。
で、出てきた波形がこれ。
とりあえず短波もトラッキングやバンドレンジの確認よりも、
スプレッド具合が気になる。、
まず、スプレッドバリコンの可変範囲の確認をした。
スプレッド側の目盛りが「10」で7190KHZ
スプレッド側の目盛りが「90」で7100KHZ
スプレッドバリコンの回転角度160°で90Khzの範囲をカバーしていた。
バリコン180°⇔微調整ツマミ3回転なので
ツマミ1回転で35Khz位の見当になる。 微調整として足りそうですね。
★バンド幅合わせと、感度合わせが残っている。
バンド下限が予想より高いので、マイカコンを調達予定。
休み明けでないと、届かないので、 本機の続きは年明けになる。
★耳は、SGからANT端子に信号をいれて、聴こえなくまでSGの出力を下げて比較してみた。
アイテック電子のSR-7よりも、4dbほど弱い信号でも聴こえる。
SR-7ではホワイトノイズに埋もれてしまう信号も、
本機では聴こえたので、まずまずですね。
★SSBの復調は、
①TRでBFOを組むか? (トランス容量の制約で球はもう増やすのは苦しい)
② IFを軽度発振させて、455Khzキャリアを積極的につくり簡易復調させるか?
★短波も鳴るので、あとは調整だけだ。
★真空管の構成
ヘタロダイン検波 ⇒6BY6
1st IF ⇒6BD6
2nd IF ⇒6BD6
3rd IF ⇒6BD6
DET ⇒6AL5 倍電圧検波
1st AF ⇒6J4
2nd AF ⇒6AQ5
*************************************
]]>
今朝は、 墓参りに行ってきた。
実蓮寺の 大婆様ありがとう。
棟梁殿 ありがとう。
大爺様ありがとう。婆様ありがとう。
****************************
7球スーパーラジオの続きです。通電してみました。
局発をオシロで確認。
この数字からIFの455を引くと、 受信周波数になりますね。ちょっと低いですね。
短波が発振しないので、 結線を確認したが、間違えていない。
コイルの断線もない。 原因がわからんが、SWは発振しないので、後廻し。
局発球の動作点や、IFの調整などを 進めた。
OSCが低いので、トリマーを小容量タイプ(20P 500V)に換装した。
局発は、6BY6 。動作点は+Bが195V。SGは90V。
IFは6BD6を3球。
SG電圧をいままでのラジオと同じにすると、周り込むので、
局発トリマーの位置をIFTから離した。↓
上の配置で、従来程度のSG電圧に近くなった。
SGから信号を飛ばして、トラックキング中。粗仕上げに留めておく。
DETは、6AL5.
1st AFは6J4。 +Bは85V IPは3mA。 バイアスは0.8V。
同調コイル位置にトリマーをもってきた。
中波は普通に鳴る。
音もSPが小さい割には、しっかりした音だ。このSPは、やや硬い音で了解度が良い。
700Khzで スプリッドバリコン側はツマミ1回転で6~7khzだった。
短波がOSCしない理由をみつけないと、先に進まない。
**********************************
続きます⇒その5
]]>昨夜の信濃四谷は雪国でした。
塩カルの吹雪の中、除雪車の後を走った。
今朝、ブラックマリノを見ると ガビガビしていたな、。。
****************************
大方の部材は結線しました。
ヘテロダイン検波⇒1st IF⇒2nd IF⇒3rd IF⇒DET⇒1st AF⇒2nd AFの
予定です。
7球になってしまいます。
DETは、 6球スーパーで、音が良かった6AL5にします。
IFは、 6BD6を使います。SG電圧は75V位程度までしか掛けれないと推測中。
ラジオは、「1st AFの球によって音色がラジオ事に違うこと」が経験で判っています。
ヒューズ周りの配線が残っています。
***********************************
続きます。⇒その4
]]>この続きです。
今日は、やすり掛けでした。
電源トランスは、換装した。
ソケットの孔も追加した。
局発コイルの位置も変更した。↑
アース母線を廻した。↑
ソケット数は7個。
ヘテロダイン検波⇒1st IF⇒2nd IF⇒3rd IF ⇒検波
⇒1st AF ⇒2nd AF。
★メインバリコンが430PFなので大雑把に計算すると、
スプレッドバリコンが5pFくらいでないと、7Mhzではあわせにくい。
いまのままだと、「微調整つまみ 1回転で120Khzの変化量」になりそう
何か工夫しないと、、、。 受信機になれるか? or ラジオで終わるのか?
************************************
続きます。⇒その3
]]>CQ出版のアマチュア無線入門ハンドブックを眺めていた。
通信型受信機の回路を見ていた。 もちろん真空管のレシーバー回路図です。
RF+MIX+IFの球達で、55dB~60dbほどゲインを稼ぐ回路です。
テクノロジーの進化具合に応じて、通信型受信機の規定も異なるので
2013年の今、通信型受信機と呼ぶと何が合致するであろうか???
終戦後、Hallicrafters S38が発売された。
S38発売のインパクトは絶大で、
日本国内の各社がこぞって外観コピーをしたことは、有名ですね。
*********************************
今度のキット製作は、真空管のスーパーラジオキットです。
中波(BC)と短波(SW)の2バンド対応です。
バリコンやトランスなど主要部品が配置されたセミキットです。
球やCR等は、製作者の好みで揃えるキットです。
Hallicrafters S38を真似たFACEです。
名称も、Hallicrafters MODELです。
COSMOSのおやっさんは、
どうもこのHallicraftersに思い入れが深いようで、
リアルタイムにHallicraftersを見た方々は、オイラとは違いますね。
右側がFreqの微調整機構。
10pF?のバリコンが付いてます。
IFTは2個、ソケット4個なので
局発⇒IF⇒1st AF⇒2nd AFの4球構成を想定されたスーパーラジオキットです。
通信型受信機になると、高一中ニが標準ですね。
この写真のように、IFTを1個追加して、ソケットを2個追加すると
ゲイン面では60年代の高一中ニの通信型受信機と同じになります。
高周波増幅が効力を発揮するのは、古書によると7MHZあたりから上のバンドのようです。
(たしか数式があった記憶です)
実際、40mでは受信ラインに
目黒のNコネクターのATT(Max 60dB)を入れてゲインを殺して聴いてました。
★往時、選択度は、メカニカルフィルターに依存していました。
今風ならば、セラミックフィルターですね。
球数も増えるので、トランスも換装します。
7Mhzが巧く聴えればいいかなあと想ってます。
IFTにセラミックを入れた回路は、「Wコールがききたくて」でUPされています。
TNX OM。
************************************
続きます。⇒その2
]]>