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2013年9月

2013年9月28日 (土)

メンテナンス  FM/AMチューナー TX-40 パイオニア その2

仕事がら様々な方とお会いするが、

「口からでる言葉(用語)は立派だけど、実作業は初心者」って大人が多い。

とりわけ40代~50代の方が目立つが、 景気のよい頃に就職できた世代なのだろうか?

機械図面が読めなくても、「読めたフリしてりゃ、社員はギャラを貰えるから、いいなあ」と

オイラはしみじみと感じた日だった。

もの造りの日本ってのは、 過去のお話だよね。

中高の算数、物理が理解できなくても、「機械設計屋です」ってのが多いから用心されたし.

 

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この続きです

チューナーの調整をしてみた。前回の通電時間が短くて、音がいまひとつだったので、2時間鳴らしてからIFT調整。

で、FM民放を受信中↓。

101

普通に聞えてきた。

100bmp

AMを調整↑。IFT455Khzを入れてみた。 普通に綺麗。

IFTのズレもない。

 

 

 

 

 

102

ダイヤル指針がズレていたので、修正。

 セレクトSWの接点が今ひとつなので、D5を塗布。

 煙の出た部品もなく、FM/AMも鳴っている。 ジャンク品とのことだったが、無問題だった。

FMの耳も良い。 AMはダイオード検波なので、 倍電圧検波に改造もできる。

このチューナーには活躍してもらう予定。

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2013年9月29日 追記

ケースを取り付けた。

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メーターも生きている。

部品交換もせずに鳴った「ジャンク品」だった。

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我が家では、朝は 6球ラジオキットでAMを聞き、

夕方は、RE-860 でFMを聴く。 

日曜日には、半田コテもちながら BC帯をこれで聞いている。

 

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以上、メンテナンス記事でした。

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2013年9月24日 (火)

2バンド  ラジオ キットのソケット数5をプラス1した。

FM/AM真空管ラジオの修理も2台 終了したので、

未着手だった2バンドラジオ キットを造りはじめました。

TX-40の波形が綺麗でないのは、落ち着いて考えてみます。

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もととものMTソケット数が5個でしたが、プラス1して6本 真空管が並ぶようにしました。

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セミリモート管は6BA6,6BD6,6BJ6,6BZ6,6JH6と使ってきたので、何にしよう、、。

トランスの容量がないので、トランスは換装予定。

091

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2013年9月23日 (月)

メンテナンス 松下 AM/FM 真空管ラジオ RE-860  オシロ波形で確認

メンテナンス 松下 AM/FM 真空管ラジオ RE-860の続きです。

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昨日から10時間ほど鳴らしたので、 IFT調整を始めました。

まず、SP端での波形を見ます。VRは絞っておきます。↓

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ボケてますが、0.01Mvレンジで計測したので、VTVM読みで9mV程度です。(所謂残留ノイズ)

過去のMWのトランスレスラジオが8~10mVくらいのリップル波形(ヒーター起因のバースト波形)でした。

このRE-860は、9mVの割には、聞えてくるハム音が少ないトランスレスラジオです。

放送を受信していないバンドノイズ時にも、ハム音が耳につかないですね。

(松下トランスレスラジオでは平均的なノイズ。オイラが手を加えた日立ラジオでは2mVと1/4ほどに下げた。)

MWの受信波形↓。IFTのズレはありませんでした。

084

FMの受信波形↓。IFTのズレはささいでした。

085

マジック・アイの消灯SWを附けました。

086

いまPIONEERのチューナーのメンテを進めていますが、

「PIONEERのチューナーTX-40より波形が綺麗」が感想です.

400

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spラインの線材は40年以上経過しているのに、しっかりしてます。

あと20年近くもちそうなので、野暮なことはしません。

ラジオの終段30A5の動作点は、トランスレスラジオ全般で浅い。熱でソケットが変色していることがあまりにも多いので、Rkを270Ω程度にして軽めの作動にすること。あるいはsg抵抗を大きくして軽動作にする。(バイアス目標はー4~5V)

402

401

磨くのに疲れました。「油汚の黄色」から、本来の色に戻りました。

シャープの真空管FMラジオの音

FM /AM 真空管ラジオ FM-11  シャープ
YouTube: FM /AM 真空管ラジオ FM-11 シャープ

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メーカー製ラジオのメンテナンス一覧

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2013年9月22日 (日)

メンテナンス  FM/AMチューナー TX-40 パイオニア その1

今朝のRE-860は通電して鳴らし中。 頃合を見てIFT調整の予定。

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パイオニアさんの2バンド 真空管チューナー TX-40を磨きはじめた。

前回、音は出ることは確認した。AMの音がややおかしい感じがしたけど、、、。

綺麗ではないので磨いて、調整をしてみる。

080

油系の汚れがあるが、少しだけ綺麗になり始めた。

081

FMの調整中↑。

10.8Mhzで波形が一番綺麗なのですが、、、、、 10.7まで下げようとしていたら、

セラミックドライバーが折れた。

予備はないので、 これから手配。

082

ドライバーが届くまで、別なことをしようっと、、、。

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メンテナンス 松下 AM/FM 真空管ラジオ RE-860 磨きました。

ツマミ磨いて疲れました。

 

074_2 IFTに付いていた汚れも取りました。

ACコードを新品に換装しました。

075

真空管の脚が汚かったので、みがきました。

30A5のカソード抵抗が150Ωだったので、270Ωに換装。

怪しそうな抵抗もまとめて換装。

073

FM受信中↑。マジックアイも輝度OK.

AMも良好。 低域も出るしFMの耳も良いし、よい製品ですね。

ICを使ったFMラジオキットより、格段によく聞えます。

ハム音は少ないほうかな?。同じナショナルの「トランスレスFMラジオのRE-760」よりは、少ない。

ナショナルのトランスレスラジオは、TRIO製やシャープ製に比べるとブーン音が強いですね。(計測するとよく分ります)

あとは、IFTを合わせて終了。

このモデルも先日のRE-760も耳が良いので、松下さん、よいラジオ出してましたね。

このRE-860は、FMが聞える真空管ラジオの3台目になりました。

少し鳴らしてからIFTの調整予定。

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2013年9月21日 (土)

メンテナンス 松下 AM/FM 真空管ラジオ RE-860 磨いてます

不動品とのことで入手しました。3バンド ラジオ RE-860です。

MW,SW,FMの3バンドです。

磨いてます。

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台所に置かれていたような油汚れが、固着してます。

埃も2cmほど積もっていた。

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↑エスカッションの半分は、磨きました。

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2013年9月16日 (月)

メンテナンス 松下(ナショナル) AM/FM 真空管ラジオ RE-760 その4

昨日の続きです。

汚れて茶色に色変わりしていたパネルを綺麗にしました。↓ 

もともと黒なのでシックな感じですね。

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電源コードも硬くなっていたので換装です。sp系の配線も劣化していたので交換です。↓

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 パターン剥げも修復しました。↓061

ツマミも綺麗にします。↓

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仕上がり具合もまあまあです。 ツマミも綺麗になりました。↓

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手元に届いたときの姿です。↓

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↑この状態より綺麗になりました。

中身も調整しましたので、バンバン鳴ってます。

あとは、晴れたらタッチペイントで木箱の色補修が残っています。

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9月16日夜追記

30分鳴らしていたら、平滑回路の抵抗が熱を持っているのに、気ついた。

50℃の温泉より熱い。出力トランスも暖かい。

開けてみた。

30A5のカソード抵抗が47Ωだった。 

30A5はバイアス-4V~-6V位で使う球なので、これではカソード抵抗が小さい。

浅いバイアスなので、プレート電流がドカドカと流れて、平滑抵抗が熱くなるわけだ、、。

 

で、30A5のカソード抵抗を270Ωにした。これで-4~-5Vになる。

ビクター 5A-28のときは、220Ωでバイアス-4Vだった)

 

ついでに↓の不良も発見した。

 平滑回路の最終段のコンデンサーが辛うじて生きていた

066

コンデンサー2個 交換した。

150V 5μF⇒400V 33μFに換えた。

10V 30μF ⇒25V 33μFにした。

067

しばらく鳴らして、様子をみた。 

平滑回路の470Ωがやや暖かくなる。W数を上げた方が良い。

回路図がないので詳細はわからないが、30A5のカソード抵抗の値はおかしい。

抵抗を親亀・小亀にして対処した原因は、プレート電流の流しすぎだろうな。

 しばらく様子を見る。

 

 

追記

2時間鳴らしてみた。熱の件は、かなり改善されている。

壁掛けタイプなので、「背面からの空気流入」はあまり望めない。(空冷させにくい)

熱が篭る使い方になるので、平滑回路の耐w数は大きい方が好ましい。

 

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松下 AM/FM 真空管ラジオ RE-760のメンテナンスでした。

メンテナンスしたラジオの一覧。

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2013年9月15日 (日)

メンテナンス 松下(ナショナル) AM/FM 真空管ラジオ RE-760 その3

 雨ですね。

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基板用MTソケットを手にいれました。(左)

 

右はMTソケットを利用しようとしたのですが、脚が短くてパターン面まで届きませんでした。

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部品も少し、換装しました。↓

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AM帯の下側でバリバリと鳴っていた理由は、バリコンの回転子とステータが触ってました。

しかたないので、バリコンのギャップ調整をしました。

「灯りにかざして、スキマが均等になるように合わせる」だけのことです。

言葉にすると簡単ですが、傷つけないように注意しながら、隙間を作っていきます。

で、ギャップも良さそうなのでAMの確認です。↓

 

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 FM帯の確認です。IFの信号を入れてみました。↓

 

053

IFTを合わせて終了です。 リップルで波形が揺てます。

トランスレスラジオなので、ハム音がそれなりにあります。ハム音は小さいので、ラジオ受信中はハム音わかりにくいです。

 感度調整してもよいのですが、メーカー製FMラジオなので、

自分で調整しても 時間を費やした割には、さほどは感度UPしないことが多く、 徒労におわることが多いです。

耳も悪いわけでないので、今回は触りません。

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FM帯は よく聞えます。AM帯もバーアンテナなのでよく聞えます。

AMは、変換⇒IF⇒AF⇒AFの構成です。

良く聞えるので、前のオーナー??が、もう少し上手く直してあげてほしかったですね。

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2013年9月12日 (木)

メンテナンス 松下(ナショナル) AM/FM 真空管ラジオ RE-760 その2

松下さんのAM./FM真空管チューナーの続きです。

エアブローして、少しは綺麗になりました。

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ソケットが1つ付け替えられて、新しくなっていますね。↑

IFTの覆いの紙は、シールド紙の名残です。 アルミ箔が剥離してます。

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う~ん、割れてますね。

裏面のパターンも半剥がれしているので、 もう少し上手くメンテしてほしかった、、、。

30A5のグリッド抵抗が、熱で色が変わってました。

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100Ω抵抗もパラ附けしてありました。

ソケットが無いので、手配をした処です。

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2013年9月11日 (水)

松下 AM/FM 真空管ラジオ RE-760  これからメンテナンスです。その1

今日と明日は仕事の狭間。

今年の夏は、仕事漬だった。 夏の季節感を味わうこともなく長月になってしまった。

とても悲しいものがある。

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松下さんの2バンド 真空管ラジオの中古を手に入れました。

FMとAMの2バンドです。

写真映りが良すぎてこまりますね。

020

電源を入れると、一応FMは鳴ります。

AMは700Khzから下までバリコンを回すと、バリバリ音がします。 ええ、そう言うことです。

切り替えswは、接点が甘くなってます。

で、裏蓋を開けて中をみたら、、、、、、。

写真には写せないほど、砂埃で、、、、

エアガンでは落せないほど汚れなので、 汚れ落しには加圧洗浄しかないです。

さて、どうしよう、、。

火花もでずに、 無事に鳴っていると 逆に感心してます。

メンテナンスが必要な状態のラジオです。

追記

7気圧でエアガンしたら、綺麗になりました。 1点基板が割れていた。

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2013年9月 8日 (日)

FMチューナー をちょっと 調整。 TRIO FM-30 その3

この続きです。

手元の届いたままで、問題なくFM局が聞けていた真空管式FMチューナーFM-30です。

SGから信号を入れて調整します。

040

上ケースは外して、 IF信号10.7MhzをANT端子に入れます。

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IFTのコアを回して、感度ピークを波形を見ながら揃えます。↑

IFTの上と下での減衰具合も、確認します。
10.6Mhz と10.8Mhzでの 信号の落ち方が同じになることを
確認しつつ10.7Mhzであわせます。

終段のIFTが1/20回転ほど づれていただけで、とても優秀でした。



041

受信バンドは78Mhz~90.5Mhzです。

オイラの地域では、民放FMが79.7。 NHKが84.0なので
2局とも普通に聞えています。

メーターが生きていないので、ここがやや淋しいです。

下手にいじくり壊してないので、前のオーナーに感謝しています。

043

FM局を受信中です。 ↑普通に聞えています。

真空管式チューナーも 良いものですね。

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FMレシーバー AF-20

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★1963年頃の真空管のFMチューナーキットメンテナンスです。

チューナーパック方式です。

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ナショナルさんも真空管FMチューナーを出されていましたね。

 ナシュナルのFM チューナー  ES-901のメンテも始めました。

078

超再生って知っておられます?

超再生式FMチューナーキットも面白いですよ。⇒記事

117

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2013年9月 7日 (土)

TRIOのFMチューナーに通電してみた。TRIO FM-30 その2

GT管のラジオアンプが出来上がったので、
FMチューナー FM-30に通電してみました。
030

FM局を受信中。 無事受信できた。 AFCがやや甘いが、こういうものなのか?

ラジオアンプの初段が過入力で歪むので、 チューナーからのOUTを測ってみた。

  

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VTVMの0.3Vレンジで0.2V以上振れるので、 カタログ値の1Vは本当のようだ。

で、ラジオアンプのバイアス点を決める情報は揃った。

先日、完成したAMP-MINIでこのFMチューナーを鳴らすと良い感じで聞えてくる。

音も普通だ。このチューナーは、調整せずにこのまま使っても良さそう。

前オーナーに感謝します。

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ラジオ用アンプ6AC7のバイアス。

ラジオ用アンプの続きです。

チューナーからのOUT-PUTレベルがわかったので、

初段(6AC7)のバイアスは↓にしました。

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「AF部で、球のIpが1~2mAと小さい場合、音が細い」ことが経験上わかっていますので、

この6AC7はIpを3mAにしました。

以下、バイアスを列記。

初段  6AC7(メタル)  -1.8V

次段    6SJ7    -4.3V

終段    6V6      -6.5V   Ip=15mA

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6AC7     9000μモー

6SJ7    2500μモー

6V6     3700μモー

9月8日追記

次段、終段で歪むので もう少し深くする

2013年9月 6日 (金)

ラジオ用アンプを造っています。6AC7,6SJ7,6V6

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真空管チューナーからの出力を受けて、SPを鳴らすAMPを造っている最中です。

AMPと呼ぶよりも、ラジオのAF段だけをシャーシに載せたものです。

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GT管を3球使いました。↑




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VRを絞ってのSP端では、この位 VTVMを振らしてます。
概ね3mVくらいです。

右は低周波発振器からの60Hz信号です。 

左がこのアンプの波形。 オシロから60Hzのハム音なのがわかります。

ミニチュア管ほど、バーストしていないので、 聴感上もハム音が尖がっていません。

「ハム音が尖がる」って表現、わかりますでしょうか?

この位のヒーターリップルで、このspだと 

SPから20cm離れればハム音聞えなくなります。

 


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VRの軸に、ツマミをネジ留する際には、「押し子」を使います。

「押し子」を知らない方が多いようですが、「軸を傷つけてカジル」のを防止するために

通常用いてます。

ツマミネジは、「ホーローのM3.5留」が多いので、

押し子は、M3用とM4用を用意しておけば大体OKです。

ネジ屋さんに行けば手に入ります。 旧JISのネジもまだネジ屋さんにあったりしますね。 

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波形を入れてみました。 よさそうです。

あとは、チューナーからの信号電圧を確認して、バイアスを決めて行きます。

球は、6AC7、6SJ7, 6V6です。

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2013年9月 1日 (日)

ステレオアンプキット AMP-MINI  (6AB8) 製作 その3

雨が降って、やや涼しいですね。

ガソリンはまだまだ上がるようで、 物価上昇を目指すアベノミクス政策と
見事に符丁があいますね。

「正社員の人数が減って、アルバイト要員が増えただけ」が過日公表された政府統計でもわかりますね。

今世紀の新植民地主義のもとで、「日本は 誰に尾っぽを振っていくのか?」が気になります。

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ステレオアンプの続きです。

サイドパネルをつけました。

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ラチェット式を使うこともなく、取り付きました。

SPから聞えるヒーターハム音は、前記のように1.5mVとごく普通です。

(電源トランスからの誘導が出力トランスに届いていますが、、。)

気にする方は球を選別して、低ヒーターハムの球を挿してみてください。

或は、6EH8に換えるとヒーターハムは下がります。

このキット、かなりお薦めですね。

IN 0.5Vくらいで フルパワーになるようです。

チューナー側が いまのところ、その0.5VもOUT-PUT出来ないです。
載っている球数からすれば、0.5Vは出そうなのですが、、、。

オリンジナルからの変更点は、平滑回路の段数だけです。
加えて、680μFを1コ使ってます。

あとは、「アースをどこの一点にするか?」ですが、

平滑回路、最下流のケミコン(680μF)に、グランド線を集めました。

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以上、AMP-MINIの製作記事でした。

下の写真は、ヒーター電圧をシリコンブリッジで整流した波形です。

60hzx2=120Hzの波形になっています。

リップルで0.1vはありますね。⇒記事

024

ST管はお好きですか?


YouTube: はいぶりっどラジオ 1-V-2 デジタル表示

 
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ステレオアンプキット AMP-MINI  (6AB8) 製作 その2

ラジオ少年のキット、

ステレオアンプキットの続きです。

①ええっと、ディスチャージ用の抵抗を付け忘れていました。

②POWER SWのE端子の結線を忘れてました。



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通電して、 SP端での波形をオシロで確認します。

VRは絞っておきます。

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いつものようにヒーター起因のバースト波形が観測できます。

LチャンネルはRチャンネルのmV設定に追従させているので、
Rchの球の方が良くないことが波形からも確認できます。

バースト波形の値はバルボル読みで、1.5mVほどになっています。(SP端での観測)

ラジオ造りの経験から、
この値は格段に悪いのでもなく、良いわけでもなく、平均的だと想ってます。

071

左右の波形の大きさが同じなので、増幅は良さそうです。

で、計測中に「ボン」と音がして、アンプが瞬停したので ちょっとびっくりして

すぐにコンセントブレーカーをOFF。

当初、球なしで通電したら、ボンと音がして何か光ったように見えたのですが、

一見悪い部分が見えなかったの続行してました。

さすがに2回目なので、 怪しいそうな処を探ります。

,

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この2コが、駄目でした。

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ケミコン同士の対向面が 凹してます。液漏れしていません。

電解液の匂いもしません。 ただ、凹しています。

「狭い間隔で配置するな!!]ってことですね。

  密接しているので、 「局所的にハイインピーダンスになって絶縁が負けた??」

写真のように凹しているので、外気に比べて内圧が下がったことが判ります。(真空度が上がりました)

ケミコンは、大気圧環境で封止しているので、製造初期のケミコン内部圧は、大気圧とイコールです。

ケミコンの極性まちがえると、電解液からガスが発生し内圧が高まり、破裂しますね。

劣化しても,ガスが発生し内圧が上がって膨らんで、最後は破裂します。

今日のは、破裂(劣化)の逆なわけで凹していて興味深いですね。

単体で配置するよりは並べて配置すると、活性化して内圧が下がったようです。

平行ビニール線に200Vや250Vの高圧を掛けて遊んだことありませんか?

机の上では、セーフなのに「鉄板の上に置くと、ビニールが燃え上がる」ので面白がって遊んでいました。ええ、高校生の頃でした。

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数を3⇒2に減らして修復しました。↑

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+Bのリップル具合を確認します。

 シリコンブリッジ整流なので60hzx2=120hzのあばれを確認します。

スケールが1msなので 1000hzで計測中です。

1000÷120≒8回のアバレらしいものを、見つけます。

ノイズが重畳していますが、リップルが2mVより低いことだけは判りました。

(スケール読みすると+Bのリップルは1mV前後です)

このように、CとRだけの平滑回路でリップルが1mV程度には収まります。

もっとも半導体のリップルフィルターにすると、経験上多々ノイジーになるし、

CR平滑回路よりも、リップルが高いので 

オイラはTR式リップルフィルターを使って懲りました。

真空管式ワイヤレスマイクと比べて、いとも簡単に低リップルになっているので

出力トランスの負荷効果は大きいと感じています。

077

片CHの波形のIN⇒OUTを見てました。

よさそうですね。音も普通です。

SP端での電圧ゲインは15dbでした。

OUTトランスによる降圧を考えると概ね40dB強は6AB8で稼いでいそうです。

規格表から推測すると最大46dBのようです。

周波数特性は、ラジオ用OUTトランスより良好です。

詳しくは書きませんので 特性は己で測定してください。

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PIONEERの真空管式チューナーをつないでみました。

AM放送を受信中。↓

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一応聞えています。 同調具合がやや変なので、チューナーのCとRを点検する予定です。

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FM帯の波形↑

FMらしいノイズで一安心。 少しだけFM局がきこえてましたが、音がやや変です。

チューナーのTX-40に、致命傷はないようです。

メンテして、元気に鳴るようにしますね。

このチューナー向けアンプとしては、 もう10~15dbゲインが必要です。

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9月1日 追記

電解液の成分に、窒素化合物が含まれているのがわかりました。

ケミコン3個を接近して配置したので、真中の1個が 特に活性化したようです。

車のバッテリーでは劣化するとガスが発生しますね。

今回は凹しているので、劣化とは全く逆の現象ですね。 

今回は活性化して窒素N2を電解液が取り込んで、内圧が下がったようです。

この電解液が、「コンデンサー内(封止状態)の窒素(大気中比率78%)を吸い上げて

内圧がさがった」と見るのが正しそうです。

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